トヨタ工業学園で卒業式 229人が卒業、来月職場に配属
トヨタ自動車は17日、豊田市の本社本館ホールで企業内訓練校「トヨタ工業学園」の卒業式を開いた。高等部105人、専門部124人の計229人が卒業し、新たな旅立ちを迎えた。卒業生は自身の名前が呼ばれると力強く返事し、学園や指導員らへの感謝の気持ちを示していた。卒業生は3月1日からそれぞれの職場に配属される。
豊田章男会長は会社代表のあいさつで「トヨタの原点は『苦労する母親を楽にしたい』という一心で織機の発明に打ち込んだ豊田佐吉の『家族への思い』。皆さんが学園で学んだことそのもの。家族を思う気持ちを忘れず、自分ならではの技を磨き続けてほしい」と卒業生に呼びかけた。
卒業生の酒井結都さん(18)は「技能五輪の世界大会で金メダルを獲得することが当面の目標」、松井嘉希さん(18)は「高岡工場の組立部に配属される。高品質なクルマを届けることに貢献したい」とそれぞれ今後の目標を語った。
また、式典後には総務・人事本部の東崇徳本部長が取材に応じ「業界や組織が大きく変化している中、学園卒業生のように自主的に行動してくれる人材がより大切になる」と話した。また、山下寿志学園長は「高等部の今年の学年テーマが『かっこいい大人へ』。仲間とともに挑戦してくれた」と振り返った。
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