名商「DX・生産性向上アワード」表彰式 6社受賞、グランプリは舩坂酒造店
名古屋商工会議所は17日、生産性向上に取り組む企業を顕彰する「NAGOYA DX・生産性向上アワード」の受賞企業の表彰式を名古屋市中区の名古屋商工会議所ビルで開いた。応募企業など約120人が参加した。受賞企業6社のうち、日本酒の製造販売を手掛ける舩坂酒造店(高山市)がグランプリに輝いた。
深刻な人手不足に直面する中小企業が持続的に発展するためには、デジタルテクノロジーなどを活用した生産性の向上による経営の合理化などを実現する必要がある。
名商では、愛知、岐阜、三重の東海3県に本社を置く中小企業(資本金3億円以下)を対象に、経営の合理化などに対して先駆的に取り組む企業を募った。他社の参考となる事例を顕彰し、中小企業に広く発信することで新たな知見やノウハウを共有することなどを目指している。
昨年6月から8月まで募集し、76社から応募があった。グランプリの舩坂酒造店は、ゲームセンターのような日本酒の試飲コーナーを設けるなどして、生産性と売り上げ向上を実現した。
名商の嶋尾正会頭(大同特殊鋼相談役)は「受賞企業の皆さまには、地域のリーディングカンパニーとして、業界の枠を超えたイノベーションのけん引役となっていただくことを期待している」とあいさつ。名商の副会頭でDX推進・生産性向上委員会の委員長を務める加留部淳氏(トヨタ自動車アドバイザー)は「名商としても、皆さま方の創意工夫、考えをぜひとも他の会社と共有し、この地域全体の一つの大きなパワーとしてこれからも活動を続けていきたい」と語った。受賞企業は以下の通り。
【グランプリ】舩坂酒造店(高山市)
【審査員特別賞】テルミック(刈谷市)、リウシス(名古屋市)【優秀賞】大野ナイフ製作所(関市)、名古屋眼鏡(名古屋市)、樋口製作所(各務原市)
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