二輪車文化の健全な発展へ 自工会二輪車委員会がメディアミーティング 25年度活動方針裾野拡大やファンづくり取り組み
冒頭、新たに同委員会委員長に就任した設楽元文氏(ヤマハ発動機副社長)があいさつし、「需要の活性化にかかわらず二輪車文化が健全な形で発展するように取り組んでいく」と抱負を語った。活動方針について、「二輪車の任意保険の普及率の問題や、今年4月に施行される新基準原付への対応、ライダーにとって二輪車が魅力のある乗り物として定着していけるような働き掛けも重要な取り組みとなる」と述べた。
二輪車の任意保険普及率は、24年3月時点で国内約396万台(排気量125㏄超)の二輪車が保有されており、このうちバイク単独での任意保険の加入率は約46・7%(対人補償)という統計があり、普及率を高めることが課題となっている。同委員会では「二輪車を安全に安心して楽しんでいただくことが一番の願い。任意保険の加入について広報活動をしっかりと行っていきたい」としている。
また、今年4月1日に道路交通法施行規則の一部改正により、新基準原付が施行される。新基準は総排気量125㏄以下かつ最高出力4・0キロワット以下へ制御した二輪車が原付に区分されるが、同委員会では「普通自動車付帯免許ならびに原付免許で原付二種が乗れるという誤解を防ぐ」ために、積極的な情報発信をしていく方針。
二輪車の魅力訴求に向けては、バイク文化の創造を目指すとともにバイク産業の振興、市場の活性化を図る取り組み「BIKE LOVE FORUM(BLF)」を実施する。BLFは開催地と連携したツーリングキャンペーンなどを展開。13回目となる今年は9月に埼玉県小鹿野町で開かれる。また、今年も8月19日に日本二輪車普及安全協会とともに、バイクの有用性・利便性を発信する「バイクの日」のイベントを東京・秋葉原で開催する。設楽委員長は「バイク文化を日本の中で根付かせていきたい」と力を込める。
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