トヨタグループ8社4~12月期決算 5社が最終減益 中国不振、認証不正響く
売上高で増収だったのは豊田自動織機の1社のみだった。各社とも円安による増収効果はあったが、トヨタの生産が前年同期に比べ下振れたことなどで実質の製品販売が減少したためだ。
営業利益では、豊田自動織機とトヨタ紡織、豊田合成、愛知製鋼、ジェイテクトの5社が減益だった。豊田自動織機は、カーエアコンコンプレッサーの販売台数が前年同期比3・4%減少し、自動車事業の営業利益は23・9%減の396億円となった。高木博康執行職は「中国、欧米向けの販売台数が減少した」と語った。
また、豊田合成も中国市場で苦戦。中国事業の営業利益は10億円(前年同期47億円)まで減少。安田洋副社長は「中国は大変厳しい状況。構造改革の調査と準備を進めている」と明かした。
一方、営業増益だったのは、デンソーとアイシン、豊田通商の3社。デンソーは、収益力が高い電動化製品などの販売が伸びた。アイシンは、前年同期に計上した品質関連費用がなくなったことで増益に転じた。
通期の純利益予想では、増益が4社、減益が4社とまだら模様となった。増益を予想しているデンソーの松井靖副社長は「第4四半期(25年1~3月)は国内での挽回生産に期待している」と強調。一方、減益を見込むジェイテクトの神谷和幸CFOは中国市場について「厳しい状況が続く。売り上げ規模に見合った構えが必要となる」と説明した。
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