爆発事故の工場再開へ 中部鋼鈑、3月中旬に
厚鋼板を手掛ける中部鋼鈑(本社名古屋市)は28日、爆発事故で停止している本社製造所の製鋼工場を3月中旬に操業再開する見込みと発表した。事故で電気炉や周辺設備、建屋の天井、壁面の一部が損傷し、現在その復旧工事に当たっている。事故の影響を踏まえ、2025年3月期の連結業績予想を下方修正した。
爆発事故は1月21日に電気炉周辺で発生した。電気炉の鉄スクラップ投入部近くから溶鋼が漏れて、電気炉下の水と接触したことで水蒸気爆発が生じた。現在は細かな原因を確認中で、その後に再発防止策に取り組む。電気炉は昨秋に同社として約60年ぶりに更新したばかりだった。
爆発事故を受けて、25年3月期の連結純利益予想を前期比83%減の12億円に下方修正した。従来予想は71億3300万円だった。事故に伴う生産停止で、販売数量が下振れる見通し。
記事をもっと読むには・・・