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トヨタ自動車と三菱UFJ銀行 スタートアップの技術展示会開く 仕入れ先とマッチング機会創出

スタートアップ企業の展示ブースの様子
スタートアップ企業の展示ブースの様子

 トヨタ自動車と三菱UFJ銀行は23日、豊田市のトヨタの本社で、スタートアップ企業の技術展示会を開催した。三菱UFJ銀行と取引があるスタートアップ企業が、ブース展示やプレゼンテーションを実施。トヨタに加えトヨタの仕入れ先担当者などが、自社課題解決に向けて新しい事業や技術に耳を傾けた。

 会場はトヨタ本社敷地内にある、サプライヤーズセンター。新素材開発やデジタルトランスフォーメーション(DX)、脱炭素技術に強みを持つスタートアップ企業が、全国から65社集まった。

 スタートアップ企業はブース展示のほか約10分間のプレゼンも行い、自社技術の有用性などをアピールした。来場者はトヨタ側が1次仕入先を中心に呼びかけ、1806人が集まった。トヨタと三菱UFJがスタートアップ関連の展示会を開催するのは初めて。三菱UFJが企画しているスタートアップ関連の展示会で最大規模だという。

 来場者として会場に訪れた、アート金属工業(本社長野県)中部営業所の〓(木へんに夘)町昌宏所長は「当社は内燃機関向けの製品を手掛けており、電動化や脱炭素の対応に向けたヒントを探りに来た」と語っていた。

 展示ブースでひと際、来場者を集めていたのが、超軽量素材の開発を手掛ける、ソラマテリアル(本社名古屋市)。展示していたのは、空気中に浮くほど軽い断熱材で、吸音や電波ノイズの低減などにも貢献できる。これまで航空宇宙業界向けに提案してきたが、今回初めて自動車業界向けに出展した。

 ソラマテリアルの大里智樹CEO(最高経営責任者)は「予想以上の反響だった。100枚用意した名刺やパンフレットが、午前中だけでなくなった」と明かす。また「自動車の軽量化と相性が良く、次回につながる話もいただけた」と笑顔を見せた。

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