災害対応の連携協定 トヨタと石川県志賀町
トヨタ自動車と石川県志賀町は16日、災害対応に関する連携協定を締結した。2024年1月1日の能登半島地震発生後に、トヨタの社員が同町の復旧を支援していた。今後は地震の経験や復旧時の学びを共有し次世代に伝える。
トヨタの総務・人事本部の松山洋司副本部長や朝倉正司シニアフェローらが志賀町を訪れ、稲岡健太郎町長らと協定書を取り交わした。今後は交流を深める催しや研修などを開く。
トヨタは24年1月中旬から志賀町の支援に乗り出した。食料など大量の救援物資の受け入れや避難所への物資配送で混乱する中、工場で「4S」に取り組むように物資を整とんし、物資拠点の運営をサポートした。また避難所に物資を届ける配送では、効率的に複数の避難所を一度に回る仕組みをつくった。
復旧支援はひとまず2月末で区切りをつけたが、その後もトヨタと志賀町は交流を続けた。昨秋に志賀町職員が、トヨタの工場の防災担当者に地震後の状況や対応を伝える研修会を開催。また、トヨタ社内駅伝大会の会場では志賀町が特産品を紹介するブースを出展した。
さらに今年3月中には志賀町の小・中学生を対象にトヨタ運動部OBが中心となってスポーツ教室を行う予定で、その後も交流を続ける考えだという。
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