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中部スーパー4社12月売上高 9ヵ月ぶり全社増収 年末商戦が盛況

9カ月ぶりに既存店増収となったヤマナカの店舗(同社提供)
9カ月ぶりに既存店増収となったヤマナカの店舗(同社提供)
 中部の主要スーパー4社の2024年12月の売上高(速報値)がまとまった。既存店ベースで全社が前年実績を上回った。全社増収は24年3月以来、9カ月ぶり。曜日配列の関係で年末から大型連休が発生し、大人数用のすしやオードブルなどが売れた。客単価も全社上昇しており、節約とぜいたくにメリハリをつける「メリハリ消費」が鮮明になっている。

 既存店売上高が4・3%伸びたバローは、14、15日に大感謝祭を実施した。担当者は「冬至やクリスマス、年末といったイベントのタイミングでお客さまに選んでいただけるようになってきた」と手応えをつかむ。
 3・5%増だったユニーは、従業員投票により値下げする商品と価格を決める「価格総選挙」や、majicaアプリを活用した販売促進策、テレビCMの放映により購買意欲を刺激した。クリスマスや年末にパーティーサイズの総菜やオードブルが好調だったほか、大掃除や買い替え需要を背景に清掃用品や台所用品も伸長した。
 2・8%増だったマックスバリュ東海は、消費者の節約志向に対し、火曜市や感謝デー、アプリを使った販促を展開。商品価格を5%割り引く感謝デーを3日間設け、通常月から1日増やした。年末は伊豆や三重の店舗に帰省客が訪れ、すしや刺し身盛り、オードブルが売れた。担当者は「特別な日と日常とのメリハリ消費が顕著」と話す。
 0・1%増だったヤマナカは9カ月ぶりに既存店増収を達成。独自商品のチラシへの掲載を増やし、特に生産者にこだわったリンゴが人気だった。またキャベツなどの野菜や米が高騰する中で、価格の安定しているキノコ類は堅調に推移した。鍋つゆや肉のメガパック、手羽先、揚げ物も伸びた。
 厚生労働省が公表した24年11月の毎月勤労統計調査によると、実質賃金は4カ月連続でマイナスを記録している。節約志向が強まる中、引き続き消費を取り込めるか。各社の販促策なども試されそうだ。

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2025年10月10日(金)
しんきんビジネスマッチング「ビジネスフェア2025」

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第3展示館
主催:ビジネスフェア2025実行委員会

東海地区34信用金庫の取引先が、ポートメッセなごやに自慢の商品、技術、情報、知恵を持ち寄って、展示・PRします。

2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
Japan Mobility Show Nagoya2025

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
主催:中部経済新聞社、TOKAI RADIO、中日新聞社、中日スポーツ、東海テレビ放送

JAPAN MOBILITY SHOW 2025に出品された国内外の四輪・二輪車メーカーのコンセプトカーや最新市販車に加えて次世代モビリティに関する展示のほか、各種試乗会などの体験型催事など各種イベントの開催を予定します。

2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
あいちITSワールド2025

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地
9:00~18:00(最終日は17:00まで)
主催:愛知県ITS推進協議会、中部経済新聞社

「市民参加」や「ITS体験」を特色とした「ITS世界会議愛知・名古屋2004」の理念を継承し、愛知県がITSの先進県としてさらに発展していくことを目指して2005年にスタートしたイベント。

2025年11月22日(土)
第11回 全国高校生コマ大戦
Japan Mobility Show Nagoya場所

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地
主催:中部経済新聞社、全日本製造業コマ大戦協会

2025年、11月に開催する「Japan Mobility Show Nagoya 2025」会場において「第11回全国高校生コマ大戦」を開催します。今回の大会では、東海地区の高校生を中心に全国から100チーム(予定)参加を募って実施いたします。