中部圏交通網の充実化を 中経連が国交省に要望活動
中部経済連合会の水野明久会長(中部電力相談役)らは16日、国土交通省を訪れ、中部圏の交通網の充実化などを求める要望活動を実施した。東海道新幹線や高速道路などにリニア中央新幹線を加えて誕生する「日本中央回廊」を軸とした道路ネットワークの早期整備などを精力的に働きかけた。
中経連は昨年3月、中部圏の交通ネットワークのさらなる充実化などを示した報告書「『日本中央回廊』の効果最大化に資する道路ネットワーク整備」を公表している。同報告書で掲げる施策などの早期整備を狙い、中経連の水野会長や、社会基盤委員長を務める柘植康英副会長(JR東海取締役相談役)らが国交省を訪れた。
水野会長は「リニア(中央新幹線)開業の効果を最大化するためには、道路と結びつかなければいけない。(リニア開業で)経済が向上し、暮らしや働き方も変わってくる。ぜひ全体をとらえて、政策を講じていただきたい」と要望した。
柘植副会長は「(リニアの)中間駅にもいろいろな産業がある。航空機、電池、ロボットなどがつながることで、イノベーションも起きる。災害時の動き、物資の運搬、観光などのメリットがある」と説明。地域づくり、まちづくりにつながる道路整備の促進を求めた。
対応した国交省道路局企画課長の小林賢太郎氏は「(道路整備で)期待される効果を経済界から言っていただくと非常に後押しになる。しっかりと進めていきたい」と話した。
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