愛陶工が新春見本市 11社が1400点発表
【尾東】愛知県陶磁器工業協同組合(愛陶工)は9日、瀬戸市陶原町の同組合会館で「第58回愛陶工新春見本市」を開いた。11社が約1400点を発表し、愛知県や岐阜県の陶磁器商社と活発な商談を行った。
丸長長江製陶所は、数種類の色土を練り合わせて模様を作る「練り込み」と呼ばれる技法で仕上げた小皿など約100点を展示した。この技法を使えるのは瀬戸でも数少なく、長江哲男代表取締役は「インバウンド(訪日客)効果もあり、海外からの反応がいい。単価の高いものが売れるようになってきている」と変化を語った。
秋山製陶所は室内向けの植木鉢を発表した。「他社があまりやっていない製品を考えた。色や形をシンプルにして、インテリアとマッチしやすくしている」。伍春は個人向けの食器類を披露。ターゲットを若者に絞り、色や形を刷新した。「バイヤーの反応を見て量産化を決めたい」と話していた。
愛陶工によると、新型コロナの5類移行後は飲食店向けの業務用食器の需要は回復傾向にあるが、今回の見本市は個人向けも多く、写真映えする鮮やかな色合いの製品が増えたという。
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