ホシザキ 海外売上高2千億円超へ 積極的なM&A投資で
中部経済新聞社のインタビューで答えた。2月に決算発表を予定している24年12月期の連結売上高予想は、前期比15・1%増の4300億円。うち海外売上高比率は初めて50%を超える見込みだ。
同社は、製氷機や冷蔵庫など業務用厨房機器で国内トップ。食に関わる業界として「市場規模は口の数に比例する」(小林社長)ことから、海外市場の開拓を成長戦略の要に位置付けている。
24年はフィリピンやトルコの厨房機器、計3社を新たに連結子会社化し、グループは60社にのぼった。2月末にも、東南アジア初の製造拠点としてベトナムの冷蔵設備メーカーを買収する予定で、グローバルネットワークとしては「世界全域をほぼ網羅できる」ことになる。
22年から26年までの5年間ではM&Aに1250億円の投資を予定。小林社長は「26年以降も同規模の投資を行う方針」と、手を緩めない考えだ。
今後、巨大市場の米国をはじめ欧州、中国、インド、トルコなどで市場の深耕や開拓に力を入れる。欧州では「製氷機で強い基盤ができたが、冷蔵庫はまだまだ。メンテナンス性やデザインの統一といった観点からブランドをそろえたいニーズがあるため、製品ラインアップを強化する。冷蔵庫以外にも、食洗機やオーブン、コーヒーサーバーなど幅広くM&Aを狙っていく」と明かす。
また、インドやトルコでは「需要の伸びに生産が追い付かなくなる可能性が高く、将来的に工場の増設が必要になるだろう」と見通す。「食は文化。各国、各地域で根付いているブランドがあり、M&Aは常にリサーチをかけていく」と話している。
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