2年目の「あいちウィーク」 企業にじわり浸透 親子で楽しむ催事やサービス拡充
あいち県民の日は2022年、県政150周年を契機に、地域の自然、歴史、風土、文化、産業などに理解と関心を深め、愛知県への愛着や誇りを持ってもらおうと制定。同時に「愛知県休み方改革プロジェクト」の一環として、直前1週間はあいちウィークと定めた。
あいちウィークでは、期間中の1日を自治体によって学校の休業日とする「県民の日学校ホリデー」に指定するほか、子どもの休みに合わせて親が有給を取得できるように企業へ協力を要請している。
また、親子で休日を楽しめるような協賛事業も促しており、県下で約90件の催事やサービスが予定されている。
乗り放題切符
名古屋鉄道(本社名古屋市)は27日まで、同週間の平日を対象とし、150円で名鉄電車全線と名鉄バス全線(一部除く)が乗り放題となる切符を販売している。全日本空輸(同東京都)は、中部国際空港発の全路線(16路線)を対象に、航空券と宿泊がセットになったツアーで利用できる5千円(1人当たり)割引クーポンを先着500人限定で用意した。
名鉄インプレス(同名古屋市)は、運営する「野外民族博物館リトルワールド」「南知多ビーチランド&南知多おもちゃ王国」で子どもの平日入園料を500円としている。また、「日本モンキーパーク」は中学生以上500円、2歳以上100円とするほか、ワンデーパスを割引価格で提供する。
ホテル業界では、ホテルアソシア豊橋(豊橋市)が大人1人につき中学生までの子どもの宿泊と食事が無料となる1泊2食付きのプランを販売。名鉄イン(本社名古屋市)は県内8ホテルで1時間レイトチェックアウト無料プランを販売している。
また、「トヨタ産業技術記念館」(名古屋市)と「トヨタ博物館」(長久手市)は小学生の入場料を無料にするほか、ミツカングループが運営する「ミツカンミュージアム」(半田市)も25日の入館料を無料とする。
有給取得を推奨
県の休み方改革に賛同する企業は現在1120社と、昨年の同時期と比べて1・5倍に増えている。
名鉄は昨年に続いて全社員に有給取得推奨を通達。担当者は「各部署内で有給取得しやすいように協力しており、子どものいる社員は積極的に取得している」と話す。名古屋銀行は、昨年から「休み方改革特別休暇」を設定している。
総合建設業の七番組(本社半田市)は昨年、全社員84人があいちウィークに、1日の特別休暇を取得できる制度を導入。今月、県から「あいちウィーク休暇特別賞」を受賞した。昨年の取得率は85%だったという。県担当者は「あいちウィークの認知度は体感で、6~7割。引き続き啓発したい。当週間がさらに盛り上がるように協賛事業の協力もお願いしたい」と話している。
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