トヨタグループ 社会課題解決の取り組み紹介 1日閉幕のメッセナゴヤで
■食糧問題
トヨタ紡織は、月の満ち引きのリズムが動植物の成長促進に影響を与えるという「起潮力」の研究成果などを展示紹介した。植物では光の当て方を、動物では餌の与えるタイミングを月の満ち欠けに合わせることで食糧増産につなげられる。将来の食糧問題解決に貢献できる技術だ。技術開発本部新価値創造領域の大桑政幸領域長は「新規事業の一つとして、展示会で新しいパートナーを見つけ、事業化を進めていきたい」と力を込めた。
■鳥の人形
前回開催時に電動化製品が立ち並んでいた豊田自動織機のブースには、「コアジサシ」と呼ばれる渡り鳥の人形がずらりと並んでいた。来場者は樹脂製でできた白い人形に水色や黒、黄色の絵具を用いて、できるだけ本物に似せて絵付けを行った。
出来上がったコアジサシの人形は、豊田自動織機が東知多工場(半田市)敷地内で整備している環境保全エリア「バードピア」に設置する。コアジサシは毎年4月ごろに、オーストラリアから集団で日本に渡ってくる。バードピアに人形を置くことで、仲間が安全に暮らす様子を再現し、誘引につなげる狙いだ。
■エコブランド
豊田合成のブースでも、部品の展示は限定的だった。展示スペースの多くを、エコブランド「Re―S(リーズ)」や、バレーボールチーム「ウルフドッグス」のグッズ販売に充てていた。特にリーズでは、これまで開発してきた全60種類以上のバッグやペン立てを紹介した。
リーズ商品は、基本的にエアバッグ生産時に発生する端材を活用している。ただ今回は新たに、モジュール化した後に廃棄となったエアバッグを活用した、トートバッグの販売も実施。個性的な染色の模様と形状が関心を集めた。
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