蒲郡RC70周年事業 豊田喜一郎の思い出込めたベンチ寄贈 小池会長、「悩める人の助けに」
蒲郡商工会議所などが主導し、浜辺に芸術的なベンチを設置する「蒲郡ベンチアートプロジェクト」が進んでいる。喜一郎が釣りをするために蒲郡市を訪れた時、本業の悩みが忘れきれず「(課題解決を考えるため)魚が釣れぬ(静かな)場所に連れていけ」と語ったという言い伝えが発展し、「悩める人を助けるようなベンチを」(小池高弘・蒲郡RC会長)とプロジェクトがスタートした。
今回のベンチ「見果てぬ夢」は喜一郎の丸い眼鏡をデザインした構造。眼鏡のフレームの高さは3メートルほど。ベンチには2人が同時に座ることができる。ベンチの設置としては六つ目となるが、プロジェクトの構想段階から検討されていた案件のため通し番号としては「000(番)」とした。蒲郡RCのほか近藤製作所、三河湾ネットワークが協賛した。
除幕式で小池会長は「このベンチに座るとちょうどトヨタの田原工場が見える。喜一郎さんと同じように悩みに思いを寄せてほしい」とあいさつ。豊田会長は「喜一郎はこの海の先に日本の豊かな未来を見ていたのではないか。私は今、喜一郎に感謝しているし、私も後世の人間から感謝されるような経営者を目指したい」と話した。
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