「飛騨の家具」海外への送料試算 濃飛倉庫運輸と朝日大 システム開発 販売機会損失を解消
開発したシステム「NOHHI輸出送料試算システム」は、製品の縦、横、高さ、重量と送り先の国を入力することで、同社や他社の航空輸送にかかる大まかな金額を試算することができる。同社への詳細な見積もりを希望する場合は、試算結果画面に記載された連絡先から行う。
椅子やテーブルなど飛騨の木製家具は外国人観光客にも人気が高い。しかし、これまでは購入を検討する顧客に対して、家具の輸送料金を案内することができず、販売機会を逃すことが多かった。
岐阜県内の輸出総額は7700億円だが、県内総生産からみた同社の分析では潜在的には1兆3600億円の市場規模があるという。
まずは高山市内の主要家具メーカーに利用してもらうほか、希望する企業にもシステムを提供する。また、同システムは汎用性が高いため、今後は刃物や美濃焼などさまざまな県産品への活用や越境EC(電子商取引)サイトの開設を検討している。
朝日大の矢守恭子教授は「今後も現場の声を聞きながら、さまざまな機能を追加したい」と話している。
濃飛倉庫運輸の堀文則執行役員は「小物であればある程度の量を輸出する法人向けにもニーズがあると思う」と今後の広がりに期待する。
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