取材ノート 成長目指す企業の熱意伝える
■小売り、卸売りなど流通業を担当することになった。大丸松坂屋百貨店などを運営するJ・フロントリテイリングが発足した、2007年に担当して以来の復帰となった。変化の激しい流通業界をまた一から学んでいきたい。
バローホールディングスの田代正美会長兼CEO(最高経営責任者)と久しぶりにお会いし、取材させてもらった。以前と変わらない、商売に対する熱量に圧倒された。グループの売上高に相当する営業収益は8千億円に迫る規模であり、経営トップとしての言動に勢いがあった。
印象的だったのは、勝つことへのこだわりだ。主力の食品スーパーは「人の多い場所に出店していく」と強調。同業他社やドラッグストアなど異業種との競争の激しい場所で、あえて勝負に出るらしい。「何でもそうだが、競争がないと会社は駄目になる。競争は絶対に必要だ」と語り、関西など人口密集地への出店戦略を熱く語っていただいた。
競争なくして成長なし。厳しい環境に身を置き、創意工夫で成長を目指す中部企業の熱意を伝えていこうと思う。
■菊地治滋(きくち・はるしげ)47歳。群馬県草津町出身。エネルギー、鉄道、流通、財界を担当。初詣で引いたおみくじは中吉だった。願い事は「急には無理。ひかえてよし」とあった。誠意を持って、丁寧に取材活動を進めていこう、と気を引き締め直した。
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