取材ノート 人づくりが最も大切
■数年ぶりにお会いした製造業の取材先から、「5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)の意味はきちんと理解していたかな」と聞かれた。とっさに「事務所の自席など、身の回りの清掃がうまく行き届いておらず、反省しています」と自戒の念を込めて答えた。すると、「掃除をすることが5Sの目的ではない。状況を『見える化』して、現場が正常なのか異常なのかを確認するために行っているんだよ」と改めて教えていただいた。
デジタル化が進み、便利な社会になった。注目の生成AI(人工知能)も機能が高度化し、便利なテクノロジーとなって来年はもっと社会に溶け込んでくるだろう。
社会は激しく変化していくが、ものやサービスをつくるのは人であり、人を育てるのも人であることに変わりはない。人間性尊重の大切さは引き続き継承していく必要がある。どんな産業でも、人づくりが最も大切だ。人づくりに関する中部企業の取り組みを伝えたい。
■菊地治滋(きくち・はるしげ)47歳。群馬県草津町出身。エネルギー、鉄道、金融、財界を担当。いよいよ年の瀬が押し迫った。来年は4度目の年男だ。読者の皆さまの信頼と運を味方につけ、少しでも明るいニュースをお届けできればと思う。
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