名古屋モビリティショー閉幕 期待高まる未来のモビリティ 注目集めた最新EV
■箱形EVに関心
トヨタ自動車は、箱形で広い車室空間が特長のミニバンタイプのEV「カヨイバコ」を目玉の一つとして紹介し、多くの来場者の目を引いていた。車載バッテリーを薄くしたことで床面を低くした。荷物の配送や移動販売など用途に合わせて車室内を自由に組み替えることが可能になる。
中国のEV大手・BYDのブースでは、2024年春に発売予定のスポーツセダンタイプのEV「シール」の回りに人だかりができていた。シールは、中型スポーツタイプ多目的車(SUV)「アットスリー」、小型車「ドルフィン」に次ぐ第3弾の車種で、先行して中国やタイなどで販売している。
シールのボディーや内装を熱心に見ていた50代男性は「LED(発光ダイオード)のヘッドライトなど、見た目が格好いい」と笑顔を見せていた。
■学生も車両展示
同時開催した「あいちITSワールド」も多くの来場者でにぎわいを見せた。会場では折り畳めて収納しやすいシニア用モビリティや、カーナビに交通情報を示す通信システム「VICS」の最新サービスなどを紹介した。
また、レーシングカーの競技会「学生フォーミュラ」に今年出場した大学チームが、レースで走行した車両を展示し、現場の熱気を伝えていた。各大学が車両に凝らした知恵や工夫を披露。EVで出場した豊橋技術科学大学は、高強度のカーボン素材のモノコックフレームを使い、車両を軽量化した。同じくEVで出場した名古屋大学は、タイヤにモーターを備え付けたことで駆動力を高めた。
このほか、子ども向けの企画として、多彩なフィルムやテープなどを車両に飾り付ける「カーラッピング」を実施した。参加した子どもたちは、思い思いにフィルムを切り取り、車両に張り付けて楽しんでいた。
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