取材ノート 郷土料理拡販の新モデル
■全国的に冷凍食品の無人販売所が拡大している。冷凍ギョウザの無人販売所がブームに火を付け、至る所に店舗が増加。ギョウザに続いて冷凍ラーメンなど多種多様な冷凍食品の無人販売所も登場している。
岐阜県飛騨・奥美濃地方で親しまれている郷土料理「鶏(けい)ちゃん」をご存じだろうか。カットした鶏肉をみそや香辛料を調合した「たれ」に漬け込んだもので、野菜と炒めて簡単調理できる。地元では家庭の食卓を飾るおなじみの料理だ。
岐阜県白川町に本社を置く中小企業が、鶏ちゃんの冷凍食品の無人販売所を多店舗展開している。現在は愛知・岐阜で13店を展開し、今春に静岡・三重に進出した。冷凍ギョウザは競争激化の状態にあるが、冷凍鶏ちゃんは同社が先駆け。こだわりの味付けを強みにファンを増やしている。
同社の社長は「鶏ちゃんを売り出すことで、白川町の知名度向上や活性化につなげたい」と無人販売所の事業を立ち上げた。郷土料理の拡販に向けた新しいビジネスモデルを確立できるのか。今後の事業拡大の行方が注目される。
■堀田 義博(ほった・よしひろ)東濃地域を担当。左足親指を捻挫した。自動車の運転に支障はないが歩行バランスが悪い。「記事は足で書け」というだけに足の健康第一を肝に銘じている。
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