取材ノート 変わりゆくまちの姿に期待
■生まれも育ちも四日市市の私が注目しているのが、近鉄四日市駅周辺における中心市街地の再開発だ。バスターミナルの整備事業「バスタプロジェクト(バスタ)」や近鉄グループが手掛ける再開発ビルの建設計画、市立図書館の移転計画など話題に事欠かない。市は3月、近鉄グループが建設する再開発ビル内に新図書館を設けることで近鉄側と覚書を結んだと発表。27年度中の完成に向けた大型プロジェクトが動き始めた。
小学生だった1990年後半から2000年代初めは、バブル崩壊後の経済低迷などで全国的に中心市街地の衰退が表面化した時期。四日市も例外ではなく、松坂屋やジャスコ(現イオン)などの大型商業施設が相次ぎ閉鎖した。かつては歩く人の肩がぶつかるほど大勢の人でにぎわった商店街などの中心市街地が空洞化しつつある姿を見て、強い寂しさを感じていたのを覚えている。
商店街で長年飲食店を運営している店主は「中心市街地の将来が非常に楽しみだ」と笑顔をみせた。一人の市民として変わりゆくまちの姿に期待を寄せながら、記者としてその動向をつぶさに紙面で伝えていきたい。
■桝田 宏行(ますだ・ひろゆき)四日市支局に勤務。三重県北勢地域を担当。新型コロナが落ち着きつつあることから、我慢していた旅行を思いっきり楽しみたい。
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