[社告]第33回中経トパーズ賞
中部経済新聞社は、東海地方の優れた女性経営者を表彰する「第33回中経トパーズ賞」に西田仁美氏(東海興業精機、大府市)、林ゆり氏(岐阜化繊工業、各務原市)、橋本陽子氏(ジガミホンフーズ、津市)を選んだ。
トパーズ賞は、優れた経営手腕に加え、地域活動に貢献している女性経営者を対象に、商工会議所、商工会の推薦に基づき選考した。受賞者の略歴は以下の通り。

西田仁美氏
西田仁美(にしだ・ひとみ) 2012年、社長に就任。自動車部品向け生産設備の設計・製造などを手掛ける従業員33人のメーカー。持続的な社業の発展のためには女性の活躍が欠かせないとの信念のもと、「あいち女性輝きカンパニー」の認証取得やトイレ改修、清掃の外部委託など社内慣習の改革に取り組んだ。 また中小企業の製造業には珍しく、社長自らがSNSでの情報発信にも力を注いだことで、理系女子からの注目も集め、女性従業員数も倍増した。(大府商工会議所推薦)

林ゆり氏
林ゆり(はやし・ゆり) 同社はニードルパンチを使った不織布の製造を手掛けている。2016年、常務に就任した。 各務原商工会議所に入会後、すぐに女性会で役員として活動を開始した。持ち前の明るさと行動力で女性会活動を活発化。この実績から17年から40歳代で副会長に就任、23年からは会長を務めている。地域貢献や社会福祉事業でアイデアを出し、新たな取り組みを進めている。 会議所の繊維工業部会副部会長なども務めるほか、公的な役職にも就き地域貢献活動を積極的に行っている。(各務原商工会議所推薦)

橋本陽子氏
橋本陽子(はしもと・ようこ)1833年に創業した醬油(しょうゆ)製造のジガミホンフーズ専務に1985年就任。夫である社長と二人三脚で、醬油製造をアウトソーシングする一方、洋食の食材に目をつけ、業務用食品卸売業へと事業の再構築を進めた。人材育成や業務改善に力を注ぎ、持続力のある老舗企業へと進化させてきた。 津商工会議所では91年の女性会設立時から理事として組織運営に関わり、副会長を経て、2007年に会長就任。会長在任期間の8年間、リーダーシップを発揮され、女性の地位向上に多大な貢献を果たしてきた。(津商工会議所推薦)