環境特集 企業の取り組み
ファインマシーンカタオカ
ヒートポンプ利用の洗浄液加温新システムで工場の脱炭素化二酸化炭素排出量やランニングコストを6~7割減らす
産業用洗浄機メーカーのファインマシーンカタオカは今夏を目標に、中部電力などと共同で開発した省エネ性能の高い金属部品の洗浄液向け加温システムを発売します。近年は脱炭素化の動きが加速しており、需要が高まる工場の脱炭素化に貢献してまいります。
金属部品の生産工程では、部品に付着した金属片や油分などの汚れを除去するため、60度程度に加温した洗浄液を利用します。熱源は蒸気ボイラーや電気ヒーターが一般的ですが、カーボンニュートラルに取り組む企業が増えており、エネルギー効率の高いヒートポンプ式の加温方法に注目が集まっております。
当社は現在、ヒートポンプ式の洗浄液加温システムの「エコヒート」を展開しており、自動車関連メーカーなどに採用されております。
中部電力、中部電力ミライズ、ディグリー(鈴鹿市)と共同開発した新システム「エコdeヒートEX」は、熱交換器の構造を変更したことで従来の加温システムに比べて運転効率を高め、メンテナンスも容易にしました。蒸気ボイラーや電気ヒーターを熱源とするシステムと比べ、二酸化炭素排出量やランニングコストを6~7割減らすことができます。カーボンニュートラルへの関心が高まるなか、省エネ効果が高いことをお客さまにアピールしていきたいと考えております。また、企業が初期費用を抑えて導入できるよう、現行のシステムも含めて、リースによる販売方法も検討しております。