環境特集 企業の取り組み
メトロ電気工業
CO₂排出削減の切り札次世代の熱源「オレンジヒート」
メトロ電気工業の独自技術により開発された赤外線カーボンランプヒーターオレンジヒート。CO₂の排出削減を中心とした地球温暖化に貢献があり世界的に見ても高い水準であると評価され、2024年4月に「市村地球環境産業賞貢献賞」を受賞しました。
オレンジヒートは放射率85%以上の高純度炭素繊維を発熱体に使用しており、最高温度約2,000℃に発熱します。1秒以内の瞬時点灯・消灯が可能で、カーボンフィラメントの多様なスリット加工により緻密な温度制御ができ、設計自由度も高いため様々なニーズに対応します。
この導入により、家庭用から宇宙開発まで幅広い分野で省エネ化・脱炭素化が可能になります。加えて、品質向上、生産性の向上、操作性に優れた機能等の付帯効果により環境・社会・経済に貢献します。現在、特に燃焼方式に代わる熱源として塗装、鋳造、鍛造プロセスへの導入が進んでいるほか、宇宙開発関連、蓄電池、燃料電池等の先端製品、先端材料分野の熱源としても採用されています。
当社は2022年1月に「メトロゼロカーボン2030宣言」を発表し、本社・愛知工場並びに島根工場においてCO₂排出量を250t、97%削減(2013年度比)を達成しました。残された温室効果ガスの排出抑制に向けて、ゼロカーボン車両や太陽光発電の導入検討、設備の省エネ化、空調照明の見直し等、再生可能エネルギーの省エネ活動を加速し、2030年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指してまいります。