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環境特集 企業の取り組み
ファインマシーンカタオカ

ヒートポンプ利用の洗浄液加湿システム提案 洗浄機のオーバーホールでサステナブルな社会を

産業用洗浄機メーカーの当社は、ヒートポンプ式洗浄液加湿システムを市場展開しています。二酸化炭素(CO₂)排出量削減だけでなく、エネルギー価格が高騰する中、電気代削減につながるシステムとして注目されています。

約10年前から、電気と高効率ヒートポンプの組み合わせでエネルギー効率を向上させたヒートポンプ式洗浄液加湿システムを展開してきました。ヒートポンプによる直接加湿により、高効率化と省スペース化が可能になります。

新型となるシステム「EHP-140-i」は、産業界でカーボンニュートラルへの取り組みが加速する中、ニーズに合致したシステムとして開発しました。これまで大気に排出していた排熱をヒートポンプで回収することで、効率をさらに高めたのが特徴で、加熱能力は14kw、最高温度90度を実現しました。同社の試算によると年間のCO₂排出量は電気ヒーターと比べ約7割、蒸気ボイラーに比べ約6割削減できることになります。最大4.5kwの電力で14kwの加熱能力があります。エネルギー消費効率が高く、一次エネルギー消費量はヒーターと比較した場合、71%の削減が可能となります(一定条件での試算結果)。

切削やブレス加工などの部品加工工程で使用される洗浄機でも、多くの熱エネルギーが消費されています。洗浄用の温水供給をボイラーや電気加熱ヒーターからヒートポンプに置き換えることで、大幅な省エネが実現可能となります。