都市再開発特集
開業13周年を迎えた
名古屋クロスコートタワー
地下飲食街「チカマチラウンジ」に根づくにぎわい
名古屋駅東側のオフィスエリアに立地する名古屋クロスコートタワーが、開業13周年を迎えた。同ビルは名古屋鉄道、トヨタ不動産、中部経済新聞社の3社が共同で開発した複合施設。ビジネス拠点としての機能に加え、地下の飲食街「チカマチラウンジ」が集客力を下支えしている。
チカマチラウンジは、異国情緒あふれる空間に和食やイタリアン、アジアン、スパニッシュなど11の専門店が軒を連ねる。料理はもちろん、アルコール類も充実しており、店によってビールを20種類以上そろえていたり、ワインの飲み放題コースを用意していたり、希少な日本酒に力を入れていたりと、専門性と工夫が随所にうかがえる。ランチタイムには周辺のビジネスパーソンでにぎわい、夜には仕事帰りの一杯を楽しむ人々が集うなど、時間帯に応じた多様な利用ニーズに応えている。
また、季節ごとにイベントやフェアを展開し、食を通じた話題づくりにも力を注ぐ。変化の激しい名駅エリアにあって、こうした継続的な取り組みが、日常に寄り添う存在としての役割を支えてきた。長く愛される飲食街として、にぎわいの創出に一定の役割を果たしている。