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健康経営優良法人特集

他社の知見、積極的に活用/冷凍食品や植物性食品など開発/商品やサービスに新たな価値を/食品

食品各社は、スタートアップや他業種の企業、高校生と組み、新商品の共同開発や売り場提案に活かしている。新型コロナウイルス禍を契機に需要が高まった冷凍食品や植物由来食品などの分野で協業が目立つ。他社の知見を積極的に取り入れることで、新しい価値を生み出そうとしている。

丸越が販売するランチボックス「ピクレッドごはん」のソイビビンバ
丸越が販売するランチボックス「ピクレッドごはん」のソイビビンバ

■冷凍食品ブランド

伊藤忠食品(本社大阪市)は、動画メディア事業を運営するエブリー(本社東京都)と2019年に資本業務提携を結び、デジタル化による売り場提案の効率化を推し進めて、人手不足や運営コストの上昇などの課題に対処する。酒類や乾物、乳製品など定番商品の売り場でデジタルサイネージの活用を提案する。レシピ動画と関連した商品の販促や、売り場で使用する什器なども提案する。

また凍結機器の製造販売を手掛けるテクニカン(本社横浜市)と共同で立ち上げた冷凍食品ブランド「凍眠市場(とうみんいちば)」で新たに長崎県でとれた鮮魚の刺身約20商品を打ち出す。氷点下に冷やしたアルコール液の中に製品を入れて凍結させる独自技術で、凍結時間の短縮と氷結晶を小さく抑えることができる。食品の細胞が傷つきにくく、解凍しても風味や食感を損ないにくい。

カゴメが発売した植物性オムライスと商品パッケージ
カゴメが発売した植物性オムライスと商品パッケージ

■植物由来原料

健康志向や環境配慮への意識が高まるなか、植物由来食品の開発も活発化している。カゴメ(本社名古屋市)は、植物由来原料の食品ブランドを手掛けるスタートアップ、TWO(トゥー、本社東京都)と共同で、植物由来原料のオムライスを3月に発売した。ニンジンと白いんげん豆を使った代替卵「エバーエッグ」を共同開発し、独自製法でふわとろ食感を実現した。植物由来原料を使ったチキンライスとソースをセットにして、クラウドファンディング(CF)サイト「マクアケ」で販売する。

このほか、大豆肉などを使った家庭用食品のシリーズ「プラントベースフード」で、タコライス用ソースやガパオ用ソースを新発売した。飲料事業では、植物性ミルク飲料の新ブランド「畑うまれのやさしいミルク」を3月末に発売する。大豆やオーツ麦を原料としたミルクに白ブドウやトマトなどを配合し、濃厚なコクを引き出す。

伊藤忠食品が打ち出している「凍眠市場」の冷凍鮮魚
伊藤忠食品が打ち出している「凍眠市場」の冷凍鮮魚

■「漬物離れ」

老舗漬物製造の丸越(本社名古屋市)は、洋風の漬物ブランド「ピクレッドサラダ」で、野菜を中心にした総菜とご飯をセットにした「ピクレッドごはん」を、昨年秋に新商品として追加した。ピリ辛風味に味付けした大豆肉やナムルをあわせた「ソイビビンバ」や、名古屋名物のまぜそばのミンチを大豆肉で再現し、チーズと卵黄風ソースをあわせた「ソイそぼろチーズコンビ」など4商品を、名古屋栄三越の店舗で販売している。同社は「漬物とご飯の相性が抜群」としている。

また県立愛知商業高校(名古屋市)と共同開発した果物の紅茶漬け「フルーティ」を2月に発売した。リンゴ、パイナップル、オレンジ、レーズンの4種類の果物をアールグレイに漬けた。若い世代の「漬物離れ」が業界の課題となっているなか、丸越は同校との食育活動を継続しており、斬新な発想を商品開発に取り入れている。

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2025年10月10日(金)
しんきんビジネスマッチング「ビジネスフェア2025」

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第3展示館
主催:ビジネスフェア2025実行委員会

東海地区34信用金庫の取引先が、ポートメッセなごやに自慢の商品、技術、情報、知恵を持ち寄って、展示・PRします。

2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
Japan Mobility Show Nagoya2025

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
主催:中部経済新聞社、TOKAI RADIO、中日新聞社、中日スポーツ、東海テレビ放送

JAPAN MOBILITY SHOW 2025に出品された国内外の四輪・二輪車メーカーのコンセプトカーや最新市販車に加えて次世代モビリティに関する展示のほか、各種試乗会などの体験型催事など各種イベントの開催を予定します。

2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
あいちITSワールド2025

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地
9:00~18:00(最終日は17:00まで)
主催:愛知県ITS推進協議会、中部経済新聞社

「市民参加」や「ITS体験」を特色とした「ITS世界会議愛知・名古屋2004」の理念を継承し、愛知県がITSの先進県としてさらに発展していくことを目指して2005年にスタートしたイベント。

2025年11月22日(土)
第11回 全国高校生コマ大戦
Japan Mobility Show Nagoya場所

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地
主催:中部経済新聞社、全日本製造業コマ大戦協会

2025年、11月に開催する「Japan Mobility Show Nagoya 2025」会場において「第11回全国高校生コマ大戦」を開催します。今回の大会では、東海地区の高校生を中心に全国から100チーム(予定)参加を募って実施いたします。