トヨタ紡織 30年度、売上高1.4倍の2兆2千億円へ トヨタ外への拡販進める
トヨタ紡織は24日、2030年度を最終年度とする経営計画を策定した。売上高は22年度実績に比べて1・4倍の2兆2千億円に、営業利益は3・2倍の1500億円を目指す。シートなどの単体部品だけでなく、車室空間全体の企画提案を進めるほか、トヨタ自動車以外への外販も推進する。
従来のシートや内装部品単体での販売だけでなく、車室空間のデザインや機能を企画できる力を付けることで担当領域を増やし、売上高の増加を狙う。内装部品を得意とするトヨタグループをはじめとした、他社との連携、協業も進める狙いだ。
また、トヨタ以外への拡販も進める。トヨタ紡織の22年度の売上高1兆6千億円のうちトヨタ以外の売上高は約1300億円。30年には、22年度比3倍となる、3900億円を目指す。
売上高営業利益率は、最終年度に7%を目指す。生産工程では、人手が必要な縫製作業の自動化を進める。物流についてもオペレーションのシステム化などで、競争力を高める。同日オンラインで開催した説明会で、白柳正義社長は「革新技術を織り込み、さらなる競争力の獲得を目指す」と力を込めた。
投資については、26~30年度の5年間累計で、成長投資に6千億円投じる計画だ。電動化対応や新事業創出に向けて3千億円、生産工程の革新など競争力強化に3千億円投資する。
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