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中部外食チェーン 忘年会需要が回復 予約倍増、大宴会も復活

新型コロナ5類移行後、初となる忘年会シーズンが近づく(写真は名古屋市の繁華街)
新型コロナ5類移行後、初となる忘年会シーズンが近づく(写真は名古屋市の繁華街)
 中部の外食チェーンによれば、ボーナスシーズンの年末の忘年会需要が回復しているようだ。10月末時点の宴会予約件数は、多くの外食店で前年同月比約2倍と堅調に推移。宴会需要の回復にあわせ、メニューの増量や期間限定値下げのほか、「繁忙期手当て」を時給に上乗せして人手を確保する動きがある。外食各社とも需要獲得に知恵を絞っている。

法人需要戻る
 和食チェーンの木曽路や中華料理の浜木綿では、50人規模の大規模宴会も戻りつつある。「10月末時点で、忘年会(夜営業)の予約件数は前年同月比90%増。出足は好調だ」。木曽路の広報担当者は手応えを感じている。法人需要の回復を見込み、コロナ禍で減らした送迎バスを増台する。
 和食店チェーンのサガミホールディングスの予約件数も前年同月比で92%増と大幅に伸びている。
お得メニュー
 年末商戦を前に、メニューを見直す外食店も目立つ。居酒屋「世界の山ちゃん」を展開するエスワイフードは、宴会コースの一部料理を増量。限定料理も追加した。
 会席料理の「源氏総本店」を営業する物語コーポレーションは、今月から来年1月末までの期間限定で、主力のしゃぶしゃぶコースなどを1割以上値引きする。「お得感をアピール」(広報担当者)し、需要を獲得する狙いだ。
繁忙期手当も
 予約好調の一方、コロナ禍の影響で人手不足が悩みの種だ。老舗かに料理の札幌かに本家の広報担当者は「正社員、パートアルバイトを含めて、人手不足が深刻だ」と説明する。
 ブルームダイニングサービスは、年末など特定の期間を対象に繁忙期手当てを支給する。通常1100円程度の時給に最大500円を上乗せする。広報担当者は「30人以上の大型予約が全体の2割を占めるなど予約状況は好調だ。今年の商戦はかなり期待している」と意気込む。

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