「M&A TOKAI EXPO」開催 スムーズな承継、紹介 専門家3氏、地方事例語る
中部経済新聞社は17日、名古屋市中村区の愛知県産業労働センターで、M&A(企業の合併・買収)の関連情報を発信するイベント「M&A TOKAI EXPO 2023」を開催した。今回が3回目。
冒頭、恒成秀洋社長が「国内のM&A市場は増加傾向にあるが、背景には後継者不足やプレーヤーが増えたことが上げられる。今日はM&Aの知識を深めてもらい、未来を考える機会になれば」とあいさつした。
当日は、セレンディップホールディングス(HD)シニアフェローで三井屋工業相談役の野口明生氏が「私の事業承継」と題して特別講演した。
野口氏は父親の跡を継いで、自動車部品メーカーの三井屋工業(本社豊田市)の社長を22年間務めたが、後継者不足からセレンディップ傘下入りを決意した。スムーズにM&Aに至った理由として「株主に対して、日ごろから信頼関係を築いておくこと。従業員に対しては売却前に同族会社からの脱却を表明しており、進むべき方向性を示していた」と振り返った。その上で「親会社から4人の取締役が加わり、新体制となったことで新しいことにチャレンジでき、社員から後継者を指名することもできた」と語った。
その後、名南M&A社長の篠田康人氏とクレジオ・パートナーズ代表取締役税理士の李志翔氏、京都銀行営業本部法人総合コンサルティング部M&Aグループ部長代理の石川紘平氏によるトークセッション「地方の事業承継とM&Aを考える~地方のM&Aの未来~」なども行われた。
また、コンサルティング会社など7者による個別セミナーや相談コーナーが設けられ、多くの来場者でにぎわった。
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