鈴鹿医療科学大学、江南化工、三重大学 アオサ由来成分に動脈硬化抑制効果 「ラムナン硫酸」共同研究で証明
鈴鹿医療科学大学薬学部の鈴木宏治(こうじ)教授を中心とする研究チームは、ラムナン硫酸の効能を調べるため、動脈硬化治療薬や予防食品の開発研究に用いられる遺伝子改変マウスを用いた実験を実施。経口投与したラムナン硫酸が高脂肪食を摂取したマウスに起きる動脈硬化を強く抑制することを確認した。
鈴木教授は「今回の研究成果から、ラムナン硫酸が豊富なアオサを日頃から取り続ければ、血管の老化を抑制して、健康寿命を延ばす可能性があると期待できる。また、三重県南勢地域におけるアオサの養殖がより一層盛んになり、地場産業の振興に貢献できればうれしい」と話している。
ラムナン硫酸は水溶性食物繊維。3者の共同研究チームはこれまで、血管の抗炎症効果、便通改善、免疫活性化効果などを確認している。特に血管の抗炎症作用は、生活習慣病の予防につながる可能性があり、生活習慣に起因する脂質異常症や糖尿病、動脈硬化などの症状軽減が期待されている。
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