患者が立って撮影できるCT 藤田医大病院が導入
【半田】藤田医科大学病院(豊明市)はこのほど、放射線部の臨床現場に、患者が立った状態で撮影可能な立位CTを導入した。臨床現場での導入は国内で初めて。
立位CTは、キヤノンメディカルシステムズ(本社栃木県)と慶応義塾大学が共同開発した製品。従来のCTでは判明できなかった脂肪や骨の曲がり具合などの正確な診断が可能になる。同大医学部放射線診断学の大野良治教授は「重力の影響で胆石が移動することもある。寝ている状態と立位の状態では、痛みのポイントが異なるケースも出てくる」と指摘する。
立位CTでは、靴を脱がず横にもならないので、撮影時間が短縮できる。専用車いすに乗ったままの撮影も可能だ。
現在、立位CTはヘルニア、ぜんそく、腸閉塞(へいそく)の患者らを対象に1日50~60人の撮影に活用されている。
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