取材ノート 「2024年問題」で切実な声
■物流業界でトラック運転手の残業規制が「2024年問題」として注目され、報道機関は「人手不足から物流の停滞が不安視される」との論調を流している。ただ業者側に立つと、見え方はまったく異なる。
ある物流会社社長は「停滞なんてどうでもいい。それよりも運転手がいなくなる」と真顔で話す。単純計算で毎月100時間の残業が80時間に制限されると、運転手の手取りは40万円から35万円に。家計がパンクする、というわけだ。
「子供の教育費や住宅ローンがあり、40万円の使途はほぼ決まっている。だから40万円を求めて、より稼げる職場に転職を考えてしまう。物流会社はそれを抑えるため固定給を5万円増やさないといけなくなる」。なるほど、そこまでは考えが届かなかった。
その物流会社社長は人件費上昇に燃料費高騰もあり、現在の経営、物流を維持するには輸送費の5%の値上げが必要、と話す。荷主に対する切実な声だ。
■立松 鉄洋(たてまつ・てつひろ)人生で最初かつ最後であろうホールインワンを達成した。きつねにつままれた感覚で、初の90切りのような感動はない。運100%と発汗の結晶の差は、生成AI(人工知能)も理解不能だろう。
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