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にぎわい創出へ着々/岐阜市中心市街地で相次ぐ再開発

中部地方有数の繁華街「柳ケ瀬」など岐阜市の中心市街地で再開発が相次いでいる。3月4日には、岐阜市柳ケ瀬地区の35階建て再開発ビル「柳ケ瀬グラッスル35」とその向かい側に位置する市管理の「金(こがね)公園」が完成。2028年度には、JR岐阜駅北側で2棟の34階建てビルの完成が控えており、かつてのにぎわいを取り戻すため、街が変わりつつある。

3月に完成した再開発ビル「柳ケ瀬グラッスル35」
3月に完成した再開発ビル「柳ケ瀬グラッスル35」

■グラッスル誕生

柳ケ瀬グラッスル35は、JR岐阜駅から北へ約1キロ、百貨店の岐阜高島屋の南側に位置する。1988年にビル建設構想が持ち上がり、高島屋南地区第一種市街地再開発事業として35年を経て、ついに完成した。

柳ケ瀬商店街の南玄関口となるグラッスルの1、2階には、ドラッグストアや飲食店、アパレル、美容室、金融機関など暮らしを支え、幅広い世代が楽しめる多種多様な商業施設が順次オープンしている。3階は岐阜市の健康運動施設「ウゴクテ」、4階が同市の子育て支援施設「ツナグテ」、5~35階は分譲マンション(335戸)。1階北側出入口にはイベントを開催できる全天候型の広場空間「Gテラス」を設けた。

また、同時に完成した金公園は、テニスコート約10面分の芝生広場やイベントスペース、多くの遊具などを備えており、駅前エリアと柳ケ瀬エリアをつなぐ憩いの空間が整備された。

憩いの空間となった金公園
憩いの空間となった金公園

■イベント開催続々

グラッスルの施行者である高島屋南市街地再開発組合の田宮雅雄理事長は完成に際して、「柳ケ瀬ここにありと再認識していただける準備が整った。ただ、にぎわい創出に向けてはここからが本番だ」と話しており、グラッスルと金公園ではさまざまなイベント利用が予定されている。

3月中には、金公園を中心に、キッチンカーや音楽ライブ、マルシェなどのイベントがほぼ毎日実施された。4月30日には、グラッスルのほとんどの商業テナントがオープンすることから、商店街などの協力を得て記念イベント「誕城祭(たんじょうさい)」が開催される。

今後も、さまざまなイベントでの活用が進めば、駅前から柳ケ瀬エリアへの人流が生み出され、周辺地域の経済活性化につながりそうだ。

28年度完成予定のツインタワーのイメージ
28年度完成予定のツインタワーのイメージ

■ツインタワー構想

JR岐阜駅北側の金華橋通りを挟んだ東西地区では、2棟の34階建て再開発ビルの計画が進んでいる。3月には、各地権者らが市街地再開発組合を発足し、計画が本格的に動き出した。

ツインタワーはいずれも高さ130メートルで、1、2階を商業施設、3、4階を業務エリア、5階以上は分譲マンション(計450戸)とする計画。東地区は飲食店街・玉宮に接続していることから飲食店を中心に誘致、西地区は生活利便性が向上する施設を誘致する方針だ。

25年度に着工、28年度の同時完成を目指しており、柳ケ瀬に続き、岐阜市の玄関口にもにぎわい創出の起爆剤が完成すれば、県外からも多くの人が訪れていたかつての活気ある姿が見られそうだ。

ワクワクする魅力ある県都に!/OKB総研 調査部上席研究員 市來圭

岐阜駅前や柳ケ瀬で再開発にともなって建設される大型マンションには県内外から多くの住民が移り住む。3月に竣工した柳ケ瀬グラッスルには、日常生活を支える商業施設が入居するほか、岐阜市の健康運動施設や子育て支援施設が開設され、入居者にとって住みやすい環境が整備されている。近隣の金公園もリニューアルされ、憩いの場としてこのエリアを彩る。

北へ足を延ばせば、図書館を中心とした文化施設「みんなの森ぎふメディアコスモス」や市役所があり、南側にはJRや名鉄の駅がある。エリアの魅力もあって、若い世代を中心に入居者が増えれば、柳ケ瀬周辺の商業地では新しい店づくりも期待でき、ワクワク感が増していく。

さらにワクワクするエリアとするため、県都岐阜市から県内各地の魅力を届けるイベントを開催するのも面白い。例えば、岐阜市の伝統工芸品である和傘や提灯に加えて、県内各地の特産品、美濃和紙や美濃焼などを展示するとともに、職人と交流できる機会などを設ければ、特産品を育んだ県内の文化や歴史を伝えられる。

また、岐阜市の春の道三まつりや秋の信長まつりに加えて、高山祭や郡上おどりなど県内各地の祭りを楽しめる催しを開けば、県内各地の文化や伝統を知ることにもなる。さらに、そうした地域を訪れるきっかけともなるだろう。

利便性が高く、住みやすい街に、さらにワクワク感が加わると街の魅力は一層高まる。県都岐阜市がワクワクすることで、県全体の魅力が向上することに期待したい。

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