全国唯一のブロック経済紙 愛知・岐阜・三重・静岡の経済情報

中部経済新聞 購読者向け中経企業年鑑データサービス申し込み・ご利用はこちら

中経オンライン入会初月無料

新聞購読のお申し込みはこちら

港運/21年連続総取扱貨物量日本一の名古屋港/港湾機能強化へ/脱炭素化の研究調査進む

中部圏最大の貿易港である名古屋港
中部圏最大の貿易港である名古屋港

名古屋港は1907年の開港以来、中部圏と世界を結ぶ国際貿易港として発展を続けている。輸出と輸入を合わせた総取扱貨物量は、港別で21年連続日本一だ。現在も港湾機能を強化し、貨物量の増加や、大型化する船舶への対応を進める。一方、港湾オペレーションの脱炭素化として、作業船への陸上電力供給、荷役機械への水素供給の導入や調査も活発化している。

名古屋港は名古屋市、東海市、知多市、弥富市、飛島村の4市1村にわたる貿易港。2022年の総取扱貨物量は1億6358万トン。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支の黒字額は6兆8155億円で、25年連続の日本一を誇る。名実ともに「日本一の港」と呼ばれている。

名古屋港は複数の行政エリアで構成する。管理運営は、愛知県と名古屋市を母体とする名古屋港管理組合が担う。同組合は1951年に、名古屋港の港湾管理者として設立された特別地方公共団体。名古屋港の開発計画の策定、船舶に対する諸サービスなど多種多様な業務を手掛ける。

名古屋港は、コンテナターミナルの管理運営に民間の視点を取り込むため、2017年9月に名古屋四日市国際港湾(本社名古屋市港区)が港湾運営会社に指定された。

遠隔操作が可能なタイヤ式門型クレーンの導入が進む鍋田ふ頭(両写真とも名古屋港管理組合提供)
遠隔操作が可能なタイヤ式門型クレーンの導入が進む鍋田ふ頭(両写真とも名古屋港管理組合提供)

■港湾の再編

港湾物流の効率化を目指し、ふ頭再編事業が進む。港内最大級のコンテナ物流拠点である飛島ふ頭(飛島村)では、NCBコンテナターミナルのR1・R2岸壁の耐震化と水深を深くする工事を17年度から実施。R1岸壁は22年10月に供用開始し、R1に隣接するR2岸壁は今年5月から工事が始まった。

中国などアジア関連のコンテナを取り扱う、鍋田ふ頭コンテナターミナル(弥富市)では、管理棟内から遠隔で操作可能なタイヤ式門型クレーン(遠隔操作RTG)の導入事業を展開している。一部地区では導入済みで、T1、T2地区は24年春をめどに、運用開始に向けて準備を進める。

■脱炭素実現

金城ふ頭北側(名古屋市港区)では24年度の設置をめどに、作業船に対する陸上電力供給設備の整備が進む。通常、停泊中の作業船はエンジンを動かして二酸化炭素(CO2)を排出しながら、船内で必要な電力を発電する。陸上からの電力供給が可能となれば、CO2排出量の削減につながる。

水素供給の体制構築も検討している。燃料電池を動力源とする荷役機械や、輸送車両の導入に向けた取り組みだ。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助事業を活用し、水素の調達先や供給方法、インフラ、安全対策などの調査や検討を進める。

名古屋港は脱炭素を実現した港湾「カーボンニュートラルポート(CNP)」を目指し、新たな価値創出と国際競争力の強化に注力する方針だ。

ご意見・ニュース提供
新聞広告出稿
土曜日紙面サンプル閲覧
アラジンオフィス
防犯カメラ買うなら塚本無線

会社概要メニュー

出版物のご紹介 一覧へ

中経企業年鑑登録

イベント情報一覧へ

2024年5月18日(土)~19日(日)
エコカースタイル in オアシス21

オアシス21 銀河の広場
主催:中部経済新聞社

EVなど最新技術を搭載したエコカー展示を行い、未来のモビリティライフを垣間見れる展示会

2024年6月8日(土)~9日(日)
名古屋で唯一の山岳関連イベント
第10回 夏山フェスタ

ウインクあいち(愛知県産業労働センター)7F・8F
主催:夏山フェスタ実行委員会

2日間にわたり、登山用品メーカーや自治体が出展!過去の開催では、トークショーや最新登山用品セミナー等の開催実績があり。

2024年6月27日(木)~28日(金)
第53回 建築総合展NAGOYA

ウインクあいち 7F・8F展示場
主催:公益社団法人愛知建築士会・中部経済新聞社

建築関連産業の課題解決と技術発展の一助とするため、製品・技術・サービスを一堂に集め、ビジネスと情報交流の促進を目的に1971年の秋より開催されている中部地区唯一の建築関連専門展示会です。

2024年10月11日(金)
しんきんビジネスマッチング「ビジネスフェア2024」

ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第3展示館
主催:ビジネスフェア2023実行委員会

東海地区34信用金庫の取引先が、ポートメッセなごやに自慢の商品、技術、情報、知恵を持ち寄って、展示・PRします。