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新しい名古屋の顔へ/大きく変化する名古屋駅、栄地区/進む再開発計画/名駅では名鉄、栄は中日ビルや「錦三丁目25番街区」

名古屋市内中心部の名古屋駅と栄地区は近年、街並みが大きく変化した。現在も栄地区では中日ビルの建て替え工事や超高層複合施設の再開発計画が進む。名古屋駅地区も2027年以降のリニア中央新幹線の開業を見据え、名古屋鉄道などによる大型再開発を控える。ビジネスや観光客拡大による地域経済活性化に期待がかかる。

■陸の玄関口

中部地方の陸の玄関口としてにぎわう名古屋駅。特に東側の再開発計画が目立つ。21年に「名古屋三井ビルディング北館」、今年3月には桜通り沿いに「名古屋ビルディング桜館」が誕生した。名古屋三井ビルディング北館は、ミッドランドスクエアとモード学園スパイラルタワーの間に位置する。地上20階・地下2階建てで、延べ床面積は約3万平方メートル。低層が商業施設、上層がオフィスで構成する。

一方、名古屋ビルディング桜館は、地下鉄桜通線・国際センター駅から徒歩2分の場所に位置する。地上12階・地下1階、延べ床面積は約1万1千平方メートル。ビルの外観は、名古屋駅前にある「名古屋ビルディング」と統一感を持たせ、新たな時代の幕開けをイメージしたドレープ状のデザインにした。CO2(二酸化炭素)フリー電力を活用しているほか、大規模水害対策として中央監視システムを1階床面よりかさ上げするなど、企業の環境対応やBCP(事業継続計画)対策のニーズに応えている。

名駅周辺では大型ショッピングモールも誕生した。イオンは21年10月、名古屋市西区則武新町に「イオンモール ナゴヤノリタケガーデン」をオープンした。イオンモールとして新たな取り組みとなるオフィスと商業一体型施設だ。

6階建てで、延べ床面積は約14万平方メートル。食品スーパーや約150の専門店、大型クリニックなどが入る商業エリアと、4~6階のオフィスエリア「ビズリウム名古屋」などで構成する。

名古屋鉄道などが計画する名古屋駅地区の再開発エリア
名古屋鉄道などが計画する名古屋駅地区の再開発エリア

■再開発の目玉

今後の再開発の目玉は、名古屋鉄道などが計画する大規模案件だ。名鉄は17年、リニアの開業を見据え、名古屋駅地区のビルを他社と共同で一体開発する計画を打ち出した。

開発区域は2万8千平方メートルで、6棟あるビルを取り壊し、地上30階建て相当の巨大ビルを建設。オフィスやホテル、商業などで構成し、22年度から着工する予定だった。

しかし、コロナ禍で経営環境が激変。20年に再開発計画の見直しを発表した。現時点では24年度に方向性を示す方針を打ち出している。

今年夏には名鉄グループで商業施設の開発・運営を手掛けるメルサ(本社名古屋市中区)が再開発エリア内にある商業施設「名鉄レジャック」の営業を来年3月末で終了すると発表した。再開発計画が少しずつ前進している様子がうかがえる。

名古屋の繁華街・栄もここ数年、景観を大きく変えた。20年9月に栄地区のシンボルである名古屋テレビ塔(中部電力 MIRAI TOWER)が改修工事を終え、営業を開始。足元に広がる久屋大通公園では、公園・店舗一体型施設「レイヤード・ヒサヤオオドオリパーク」が誕生した。さらに周辺でも大型の再開発計画が進行しており、さらなるにぎわい創出が期待されている。

超高層複合ビルが予定されている「錦三丁目25番街区」
超高層複合ビルが予定されている「錦三丁目25番街区」

■「マルエイガレリア」

かつて多くの人に親しまれた百貨店の丸栄。その跡地に今年3月、新たな商業施設「マルエイガレリア」が誕生した。地上3階建てで、延べ床面積は約1万1千平方メートル。飲食や雑貨など36店が入居した。1階はスーパーや飲食店、2階は無印良品が入居。3階には、飲食店情報サイト「ぐるなび」によるフードホールや、焼き肉店の叙々苑などが出店している。

昨年9月末にはマルエイガレリアの向かい側にある「栄町ビル」が閉館した。名古屋国際ホテルなどが入居していた建物だ。ビルを所有する興和(本社名古屋市)は隣接する「ニューサカエビル」や丸栄跡地との大規模開発を検討しており、その行方に注目が集まる。

建て替え工事が進む中日ビル
建て替え工事が進む中日ビル

進行中の再開発では、建て替え工事を進めている中日ビルが24年春、三菱地所などが手掛ける「錦三丁目25番街区計画(仮称)」は26年夏ごろに開業する予定だ。

このうち、錦三丁目25番街区は名古屋三越栄店北側に位置し、「栄角地」とも呼ばれる一等地。複合ビルは41階建てで、オフィスやホテル、商業施設などが入居する。ホテルには、米ヒルトングループの最高級ホテルブランド「コンラッド」が進出する。同街区では今年夏、関係者による起工式が行われ、完成に向けて大きな一歩を踏み出した。

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