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中部圏特集 第1集/15~20面/中部の飛躍に向けて/大型プロジェクト 期待高まる/11月「ジブリパーク」開園、名市内中心部の再開発進行/企画・制作/中部経済新聞社企画開発局

中部経済を取り巻く環境は大きく変化している(名古屋駅周辺)
中部経済を取り巻く環境は大きく変化している(名古屋駅周辺)

■3四半期連続

中部経済連合会が9月に発表した中部5県(長野、岐阜、静岡、愛知、三重)の7~9月期の景況調査によると、景況判断指数(DI)はマイナス0・5となり、前回調査(4~6月期)比横ばいとなった。DIのマイナスは3四半期連続だ。

ロシアのウクライナ侵攻で、木材や鋼材など原材料費高騰の影響を受けた建設業が2四半期連続で悪化した。製造業、非製造業は改善した。

一方、10~12月期はプラス4・1の見通し。中経連は「製造業では部品供給制約の改善が期待される。非製造業も新型コロナ第7波の落ち着きと行動制限緩和を見込み、来期以降の景況感は緩やかに改善するとみられる」としている。

中部地方では将来の発展につながるさまざまなプロジェクトが着実に進んでいる。

名古屋市内中心部の栄では、にぎわい創出につながる大型再開発が目立つ。新しい中日ビルが23年度の完成を目指して建設が進むほか、今年夏には三越名古屋栄店北側の再開発エリアで、三菱地所などによる超高層複合施設の起工式が行われた。26年夏ごろに開業する見通しだ。

■ジブリパーク

11月1日にはいよいよ愛・地球博記念公園(長久手市)にジブリパークがオープンする。スタジオジブリの世界観をテーマにした公園施設で、全5エリアのうち3エリアが先行開園する。

映画「となりのトトロ」の舞台をイメージした「どんどこ森」や、スタジオジブリの制作物を展示する「ジブリの大倉庫」などがある。残りの2エリアは来年秋以降のオープンを目指している。

24年10月には愛知県が国内最大のスタートアップ支援拠点「ステーション・エーアイ」を名古屋市昭和区鶴舞に開設する。国内外からスタートアップ千社を呼び込む計画だ。すでに名古屋市中村区の複合施設「グローバルゲート名古屋」に「プレステーション・エーアイ」を開設済みで、本格稼働まで切れ目のない支援に注力している。

中長期では、中部国際空港2本目滑走路の運用開始を控える。昨年、東海3県と名古屋市、経済団体のトップらが出席し、将来構想を検討する会議を開催。現滑走路の東側に2本目の滑走路を建設し、27年度をめどに運用を開始する構想をまとめた。現滑走路の大規模補修とコロナ後の航空需要回復に迅速に対応する狙いだ。

新たな2本目の滑走路計画は2段階で進める。まず現滑走路の東側にある誘導路を滑走路に転用する。環境影響評価などを踏まえ、27年度をめどに運用を開始し、現滑走路の大規模補修の着手を目指す。発着能力は現在の1・2倍となる。

次の段階では、現滑走路の西側の埋立地に新たな滑走路を整備し、現滑走路を廃止する。運用開始時期は未定だが、発着能力は現在の1・5倍になる見通し。

■懸案事項

今後の大型プロジェクトの実現に向けた懸案事項は、リニア中央新幹線だ。JR東海と静岡県はリニア工事による大井川の流量減少を巡り、意見が対立。静岡工区の着工の見通しが立っていない。

静岡県は今年7月、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会(会長=大村秀章愛知県知事)に加盟した。8月に行われた臨時総会で、静岡県の川勝平太知事は「基本姿勢は整備の促進」と述べる一方、「水資源・生物多様性などへの影響回避という深刻な課題が未解決」と話した。9月にはJR東海の金子慎社長と2年ぶりのトップ会談が実現したが、議論は平行線で終わった。今後の動向に注目が集まる。

リニアも中部空港2本目滑走路も日本経済の活性化に寄与する大型プロジェクトだ。中部経済界は実現に向けた着実な前進に期待を寄せている。

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