ごあいさつ

ごあいさつ

愛知ゆとりある住まい推進協議会 会長
坂崎 日支夫

近年の県民の住宅に対するニーズを見ますと、住宅の耐震化を始めとするより安心で安全な住まいへの期待、より快適で個性豊かなライフスタイルの追求、バリアフリーで人にやさしく健康的な生活への要望など大変幅広く、また高度になってきております。住宅の量的な充足が一層進む中、これまでの新築中心の時代から老朽・狭小化した住宅の建替えやリフォーム需要が拡大すると予測され、現在はストックの時代ともいわれております。

こうした状況を踏まえて、昨年度より「ハウジング&リフォームあいち」と名称を改め、新築からリフォームまで県民ニーズに的確に対応した新たなフェアとして開催しているところです。

県民の住まいづくりや住まい選びにあたり、最近ではインターネットなどにより大量で多種多様な情報を入手することが可能となりましたが、今後リフォーム需要が拡大すると予測される中で、住宅の耐震化やバリアフリー化、使用する材料や設備機器の選定等、単なる情報としてではなく、実際に自分の目で見て、触れて、確かめながら行うということがより一層必要になってくるものと思われます。

この意味で総合的な住情報提供や相談の場としてフェアの果たす役割は非常に重要であり県民の期待も大きいと考えられます。

本フェアは、愛知県をはじめ官民あわせて79団体で構成する愛知ゆとりある住まいの推進協議会が中日新聞社、中部経済新聞社と共に主催しますが、今回は「見つけよう住まいとくらしの宝箱」をテーマに、新鮮で幅広い情報を県民の皆様に提供していきたいと考えておりますので、関係の皆様の積極的なご参加をお願いいたします。

「ハウジング&リフォームあいち2004」の開催にあたって

愛知県建設部 理事
河合 修

日頃から、本県の住宅行政の推進にご理解、ご協力をいただき厚くお礼申し上げます。

21世紀初頭である今、少子・高齢化や高度情報化の進展、地震や防犯あるいはシックハウス問題など安心・安全に対する意識の高まり、また環境問題への対応などこれまでの流れを変えるような大きな動きが生じてきております。

とくに、昨年の東海地震の地震防災対策強化地域指定(57市町村)に加え、年内には新たに78市町村を東南海・南海地震の地震防災対策推進地域に指定する予定としています。この結果、県内では87市町村のうち81市町村が地震防災対策強化地域・推進地域のいずれか又は双方に重ねて指定されるという状況になっております。昨年度から市町村との連携による木造住宅の無料耐震診断制度を実施しており、今年度は木造住宅の耐震改修の補助制度も創設したところでございまして、今後関係団体や事業者の皆様方のご協力をいただきながら、住宅の耐震化を強力に推進していきたいと考えております。

一方、最近、住宅の耐震改修をはじめ介護保険による住宅改修に伴う、住まいに関連するトラブルが急増している状況もあり、様々な情報が氾濫する中で何が本当に必要な情報なのか、またどこに相談すればよいかといったことから、県民の皆様が住まいに関して気軽に安心して相談できるしくみが必要であり、本県としてもその整備に取り組んでいるところです。

この状況の中、今回の「ハウジング&リフォームあいち2004」も県民の皆様が直接見て、触れて、体感し、そして気軽に安心して相談できる総合的な住宅情報提供の場としてその役割はより一層重要になると考えられ、あわせて県民の皆様の多様なニーズに対応した需要の喚起の場となることを期待するものであります。

官民あげた取り組みとして、関係者の皆様にはこの催しの趣旨をご理解いただき、ご支援とご協力をお願いいたします。