食品卸のピーチ 自宅で簡単 本格仏料理 独自製法の商品開発 巣ごもり対応クラファンであす発売
考案したのは、牛フィレ肉のステーキとフォアグラを組み合わた料理でロッシーニ風と呼ばれる。フィレ肉は柔らかい半面、パサパサしやすい。フォアグラは、加熱しすぎると、トロリとした食感が失われる。二つの食材を組み合わせて調理するには、繊細な火加減が必要になる。
こうした課題を解決するため、同社に所属する星付きレストラン出身のシェフらが、フィレ肉とフォアグラそれぞれに合った独自の製法を施した。
自宅での調理は簡単だ。商品を解凍し、水気を切ったのち、1000ワットのトースターで6分加熱する。その後、盛り付けて完成する。
使用するフィレ肉はニュージーランド産。1頭(500キログラム)からわずか2キログラムしかとれない希少部位だ。成長ホルモン剤の投与はなく、放牧のみで自然に育った安心安全な食材を売りにしている。
マクアケでの販売価格は2人前が税込み8千円。内容量はフィレ肉200グラム、フォアグラ200グラム。12月19日までの販売期間中に20万円の売り上げを目指す。
渡辺社長は「クリスマスやおせちに少しぜいたくで特別感のある、おいしい料理を食べていただきたい。技術やストーリー性、商品に込めた思いをしっかりと打ち出して差別化し、ブランド力を高めたい」と話している。
同社は2012年に創業した。飲食店向けに肉などを卸すほか、社内にテストキッチンを設け、星付きレストラン出身のシェフによる独自商品の開発も手掛けている。年商5億円、従業員数は7人。