全国唯一のブロック経済紙 愛知・岐阜・三重・静岡の経済情報

中部経済新聞 購読者向け中経企業年鑑データサービス申し込み・ご利用はこちら

企業立地特集

新聞購読のお申し込みはこちら

[中部圏特集] 日常改善し技術革新 物流効率化 商用車連合も拡大 トヨタ、35年に工場の温室効果ガス排出量実質ゼロへ

中部圏、飛躍へプロジェクト着実に
商用車連合も拡大している(左端が豊田章男社長)
商用車連合も拡大している(左端が豊田章男社長)

 トヨタ自動車は、2035年に国内外の工場をカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)にする目標を定めた。工場の日常改善、生産技術開発などものづくり革新、再生可能エネルギー・水素活用の3本柱で目標達成を狙う。

■再エネや水素活用

脱炭素を下支えするのが地道な日常改善だ。生産終了後の空調消し忘れや圧縮エア漏れなどの点検によりエネルギーの無駄を解消。細かな改善も積み重ねており、大型コンプレッサーによる圧縮エアで部品を冷却していた仕組みから、手元の小型ファンで風を送って部品を冷やす方法に切り替え、エア輸送時の無駄を省いている。

日常改善の効果を最大限に生かす取り組みも。効果的な改善事例は一元管理し、グローバルに展開。スマートフォンで手軽に改善事例を確認できる仕組みを整え、共有を促している。加えて省エネ人材の育成に努め、改善の浸透を狙っている。

ものづくり革新では、新たな塗装技術の開発を進めている。塗装は乾燥炉を持ち、工程別の二酸化炭素(CO2)排出で3割弱を占めているからだ。

静電気で塗料の粒子を運ぶ塗装技術を開発し、実用化している。従来のエア塗装は跳ね返った空気により塗料の粒子が吹き飛ばされる課題があったが、静電気を用いることで塗着効率を高め、少ない量の塗料で塗布できるようにした。塗装ブース自体の小型化にもつなげ、中国に導入中だ。このほかカーボン材の成形と塗装を金型内で完結させる生産技術の開発にも取り組んでいる。

再エネや水素活用も欠かせない取り組みだ。再エネ分野では直近で田原工場(田原市)に国内最大級の風力発電を導入し、22年に稼働する。外部からの権利購入含め、30年代には再エネ利用100%を目指している。

また水素活用では製造から貯蔵、工場での水素利用を一貫して推進する。脱炭素への取り組みを通じて、競争力強化につなげようとしている。

■一気通貫で連携

商用車分野でも脱炭素への取り組みに本腰を入れている。
トヨタ自動車、いすゞ自動車、日野自動車の3社は、トラックなどの商用車事業で業務提携した。3社が商用車の協業を推進するために、コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT、本社東京都)を設立した。

次いで今年7月にはスズキとダイハツ工業が、トヨタといすゞ自動車、日野自動車の商用車連合に参画すると発表した。最寄りの物流拠点から顧客先まで「ラストワンマイル」の配送を担う軽商用車と、トラックによる幹線物流をコネクティッド技術で効率化する。加えて軽の電動化の技術開発や先進安全技術の普及拡大でも協力する。スズキとダイハツは、CJPTにも出資した。

軽商用車は国内の物流に欠かせない存在だ。国内の軽商用車の保有数は約800万台と商用車全体の6割弱を占める。国内の物流業者約6万社のうち、7割が小規模・個人事業者で占め、多くで軽商用車が使われている。トヨタの「CASE」技術を活用し、軽を進化させ生活を豊かにすることに貢献する。

さらに今回の協業を通じて「大動脈となるトラック物流と毛細血管のような軽商用車をコネクティッドにより一気通貫でつなげる」(CJPTの中嶋裕樹社長)方針。効率化により物流のリードタイム短縮や中間在庫削減の効果を引き出せるとみている。

また、電動化や安全技術の分野でも協力する。軽自動車は日常の移動に気軽に使え、リーズナブルに所有できるのが利点だ。協調して電動化などCASE対応を進めることでコストを抑制し、将来に向けても軽の利点を維持したい考えだ。

全文1449文字

記事をもっと読むには・・・

中部経済新聞 記事閲覧サービスのご案内
中部圏、飛躍へプロジェクト着実に
チカマチラウンジ昼呑み天国

2021年10月15日の主要記事

ご意見・ニュース提供
新聞広告出稿
アラジンオフィス
防犯カメラ買うなら塚本無線

全国経済ニュース速報

会社概要メニュー

誰も知らない!超B級ビジネス
チカマチラウンジ

出版物のご紹介 一覧へ

中経企業年鑑登録

イベント情報一覧へ

冬山フェスタ

2021年12月18日(土)~19日(日)
第2回 冬山フェスタ

初心者歓迎!冬山登山入門イベント!

ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
主催:冬山フェスタ実行委員会(構成=全国「山の日」協議会、中部経済新聞社)

夏山フェスタでの多くのご要望にお応えして冬山初心者のための入門イベント「冬山フェスタ」を開催します!

2022年4月8日(金)~10日(日)
第1回 名古屋モーターサイクルショー

Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
愛知県常滑市セントレア5丁目
主催:名古屋モーターサイクルショー実行委員会

新たな生活様式でバイクに注目が集まる今、中部地区で初のモーターサイクルショーを開催!最新モデル大試乗会、著名人のトークショー、各種デモンストレーション企画等も併催予定

あいち住まいるフェア2021

2022年3月19日(土)~3月20日(日)
あいち住まいるフェア2021

オアシス21 銀河の広場
主催:愛知ゆとりある住まい推進協議会、中部経済新聞社

新築からリノベーションまで多様化する住まいづくりを分かりやすく来場者に提供する2日間!

2022年5月26日(木)~27日(金)
第51回 建築総合展NAGOYA

ウインクあいち 7F・8F展示場
主催:公益社団法人愛知建築士会・中部経済新聞社

建築関連産業の課題解決と技術発展の一助とするため、製品・技術・サービスを一堂に集め、ビジネスと情報交流の促進を目的に1971年の秋より開催されている中部地区唯一の建築関連専門展示会です。