8割増収、7割が増益 東海の上場企業4~6月期まとめ 3社に1社黒字化
コロナ影響に伴う経済活動の停滞などを受け、前年同期は8割の企業が減収、3割の企業が純利益で減益に、4割の企業が赤字を強いられた。一転して今期は、コロナ影響に伴う下押し要因が緩和され、増収増益企業が目立った。増収企業121社のうち、87社が2桁以上の伸びを示した。
増収率トップは、御園座(本社名古屋市)165・8倍と大幅な伸びを示した。前年同期はコロナ影響で公演が中止となったが、4~6月の上演予定の公演を全て実施できた。
純利益の増加率トップは、工作機械メーカーの豊和工業(本社清須市)で134・5倍。主要顧客の投資意欲の回復の遅れなどで売上高は減少したものの、操業度合いに合わせて人員を流動的に配置換えするなど対策を進め、利益を増やした。
通期は、業績予想を開示・比較可能な141社中、119社が増収を予想。同153社中、107社が純損益で増益(黒字化含む)を見込む。中間または通期の売上高予想を上方修正したのは24社、純利益を上方修正したのは26社あった。コロナ影響の先行きは不透明だが、各社とも需要の回復を見込んでいる。
(注)小数点以下第2位を四捨五入しているため合計は必ずしも100%にならない。