全国唯一のブロック経済紙 愛知・岐阜・三重・静岡の経済情報

中部経済新聞 購読者向け中経企業年鑑データサービス申し込み・ご利用はこちら

新聞記念プレート作成

新聞購読のお申し込みはこちら

[未来を描く・10] 滝一夫(タキヒヨー社長)氏に聞く 「小ぶりの総合商社」へ決意 柔軟な考え伸ばす人づくり サステナブル商材拡大に力 新しい挑戦で気分も一新へ

未来を描く
「これまでやってこなかったことをやりたい」と意欲を燃やす滝社長
「これまでやってこなかったことをやりたい」と意欲を燃やす滝社長

ことし創業270年の節目を迎えた老舗繊維専門商社、タキヒヨー(本社名古屋市)。繊維業界も新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受けて、逆風に立たされている中、滝一夫社長は「小ぶりの総合商社を目指す」と語る。既存事業をどう変革し、立て直しを図るのか。長期ビジョンについて聞いた。(聞き手、編集局長・大橋昌寛)

 

―コロナ後、企業としてどのような変革が必要か。

「いろいろなことが常に変わる中、あらゆる分野で進化や進歩、方向転換が起こる。これまでは繊維専門商社といわれてきたが、今後10年で小ぶりの総合商社を目指す。服や生地だけで、網羅できないこともある。常に新しいものを取り入れながら、アメーバ的な経営を考えないと考えが詰まってしまう。『タキヒヨーがこの事業をなぜやるのか』ということまでしなければ会社は変わらない」

「具体的には、これまでやってこなかった事業に取り組みたい。例えば漢方薬や基礎化粧品の専門店など、ニッチな分野で奥深さを追求した方が面白い。現在、洋服関係だけで13件程度の企画を進めている」

 

―繊維事業の強化策は。

「サステナブル(持続可能な)素材を使った商材を増やす。洋服や生地部門を中心に進め、どの商材にもリサイクルされた糸や素材を導入したい。欧米の高級ブランドに生地を輸出しており、とりわけ高級ブランドから再生糸や有機栽培(オーガニック)綿などを使ったサステナブル素材を求られる。そのため国内企業に先駆けてサステナブル素材の企画開発を始め、独自性を持って取り組むことができている」

「サステナブルプロジェクトの一つで、縫製する際に発生する裁断くずを回収して糸に加工し、再び製品化している。ただ、再生糸の生産には手間やコストがかかる。日本では多くの人が環境配慮の重要性に気付き始めたが、今後は環境配慮の考え方をさらに啓蒙(けいもう)していく必要がある」

 

―既存事業の立て直しは。

「パターン(型紙)を一生懸命考えようとか、素材開発にもっと取り組もうとか、小ロットで生産可能な工場を広げていこうとか、さまざまなことを考えなければならない。専門的なノウハウを持った外部の人材も招へいした。1月の組織改編ではフラットな組織体制を整えた。社員に命令はせず、まずはやろうとしていることを聞く。それに対して自分がアドバイスすることで、軌道修正し前進させる」

 

―そうなると今後、人づくりがさらに重要となる。

「意識改革はまだかかりそうだ。社員が自信を持つためには、自分がいいと思ったものを徹底的に追求し、一緒に苦しまないといけない。さまざまなアイデアを具現化していくまでの過程で、頭や足を使うことになる。どの分野でも挑戦できそうだというマインドになることが重要だ」

「2013年にコメダ珈琲店のフランチャイズ(FC)事業に参入した際、生地部門の営業担当を店長に配属した。本人は最初は驚いた様子だったが、1、2カ月で顔色が変わった。分からない中で取り組むと、毎日忙しくなりモチベーションにつながる。新しいことに挑戦することで、気分も一新できる」

 

―2030年に会社はどう変わっている。  

「大きく形が変わっていればいい。洋服は事業の一部となり、どう広がるか分からないが洋服以外のものを扱いたい。繊維専門商社から、小ぶりの総合商社へ変わる。面白いことをやり、消費者にいちばん近い事業を展開する」

■2030年に向けたキーワード/柔軟な人、柔軟な考え
滝社長の父で、7代目社長の滝富夫さんは「新しい人、新しい考え」を標語にした。この標語は今から40年以上も前に作られたが、滝社長は「普遍的で、いつの時代にも当てはまる」と強調する。同社は創業当初、呉服向けの反物を扱っていた。この先も時代に合わせた柔軟な変化が求められるだろう。

<プロフィル>滝一夫(たき・かずお)86年米フォーダム大卒。90年タキヒヨー入社。04年取締役、08年常務、11年3月から社長。愛知県出身。

全文1630文字

記事をもっと読むには・・・

中部経済新聞 記事閲覧サービスのご案内
未来を描く
チカマチラウンジ昼呑み天国

2021年7月19日の主要記事

ご意見・ニュース提供
新聞広告出稿
M&Aキャピタルパートナーズ
防犯カメラ買うなら塚本無線
オートモーティブワールド

全国経済ニュース速報

会社概要メニュー

誰も知らない!超B級ビジネス
アラジンオフィス
チカマチラウンジ

出版物のご紹介 一覧へ

中経企業年鑑登録

イベント情報一覧へ

2021年10月22日(金)~10月23日(土)
あいちの農林水産フェア

Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
展示ホールA(SDGs AICHI EXPO会場内)
主催:あいちの農林水産フェア実行委員会

県内外の皆さんに全国有数の産出額・生産量を誇る愛知の農林水産業をご紹介。JA愛知グループとチカマチラウンジがコラボして、県産農林水産物等をふんだんに使用した「地産地消弁当」を開発しました。

冬山フェスタ

2021年12月18日(土)~19日(日)
第2回 冬山フェスタ

初心者歓迎!冬山登山入門イベント!

ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
主催:冬山フェスタ実行委員会(構成=全国「山の日」協議会、中部経済新聞社)

夏山フェスタでの多くのご要望にお応えして冬山初心者のための入門イベント「冬山フェスタ」を開催します!

2022年4月8日(金)~10日(日)
第1回 名古屋モーターサイクルショー

Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
愛知県常滑市セントレア5丁目
主催:名古屋モーターサイクルショー実行委員会

新たな生活様式でバイクに注目が集まる今、中部地区で初のモーターサイクルショーを開催!最新モデル大試乗会、著名人のトークショー、各種デモンストレーション企画等も併催予定

2022年5月26日(木)~27日(金)
第51回 建築総合展NAGOYA

ウインクあいち 7F・8F展示場
主催:公益社団法人愛知建築士会・中部経済新聞社

建築関連産業の課題解決と技術発展の一助とするため、製品・技術・サービスを一堂に集め、ビジネスと情報交流の促進を目的に1971年の秋より開催されている中部地区唯一の建築関連専門展示会です。