[取材ノート] 決算会見は大事な機会 / 名古屋
5月半ばで企業の決算発表が一段落した。入社した昨年はコロナがまん延し始め、決算会見が軒並み中止になった。先輩記者は慣れないオンライン会見に四苦八苦していたのだろうが、担当業界もなかった私はどこ吹く風だった。
入社当時から「5月は決算で忙しい」と聞いていたが、2年目にしてようやく、その言葉を身をもって実感することとなった。名古屋証券取引所に毎日足を運び、毎日苦手な数字とにらめっこする、怒涛(どとう)の日々だった。
今年は「まん延防止等重点措置」や緊急事態宣言の最中でも対面の会見を開いてくれた企業が多かったように思う。決算会見は1年の総括であり、企業の社長に直接会える、記者にとっても大事な機会だ。会見実施の選択はとてもありがたい。そしてこの怒涛の日々が少しでも自身の成長につながっていたらうれしい。
■伊藤 綾音(いとう・あやね)
愛知県出身。ホテル・観光と外食、建設業界を担当。最近ついにミラーレス一眼を購入した。見慣れた家の中でも一眼で撮ると特別な気がして、撮影して回っては1人で悦に入っている。