全国唯一のブロック経済紙 愛知・岐阜・三重・静岡の経済情報

中部経済新聞 購読者向け中経企業年鑑データサービス申し込み・ご利用はこちら

新聞記念プレート作成

新聞購読のお申し込みはこちら

文学のふるさと 知立市 「伊勢物語」作者未詳 カキツバタで旅の心詠む 歌詠みの場所、公園内に 

カキツバタの歌を詠んだとされる「落田中の一松」
カキツバタの歌を詠んだとされる「落田中の一松」

 平安時代の歌人・在原業平(ありわらの・なりひら)の遍歴を描いたとされる古典「伊勢物語」。平安のプレイボーイと呼ばれた業平は、この短編歌物語の中で、都から「三河の国八橋」(現知立市)にたどり着く。各地で恋歌を詠んだ業平は、知立では京に残した妻を思う句を披露して周囲の涙を誘うのだが、そこにはカキツバタの花が咲き誇っていた。悠久の時を経て、今年もカキツバタは見ごろの季節を迎えている。
 「むかし、男ありけり」で始まる伊勢物語第9段は、知立の木陰の沢のほとりに「いとおもしろく」咲くカキツバタが描かれている。それを見た人から「かきつばたの5文字を句の頭にして旅の心をよめ」と言われて詠んだのが、有名な「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」だ。
 着続けるとなれてくる「から衣」と同様に慣れ親しんだ妻は京におり、遠くに来た旅がしみじみ悲しいとの意味で、伊勢物語では「みな人、涙落としてほとびにけり」と結ばれる。
 その句を詠んだ場所とされるのが、市内「かきつ姫公園」内にある「落田中(おちたなか)の一松(ひとまつ)」。周辺は宅地化が進んでいるものの、木陰にただずむとほっと時間を忘れることができる。
 かきつ姫公園から徒歩15分の場所にあるのが、八橋かきつばた園である。1万3千平方メートルの園内には16池があり、カキツバタの名勝地として多くの観光客が訪れる。
 知立市制50周年記念として、今年は25日から5月20日まで「かきつばたまつり」が開かれる。園内にある八橋史跡保存館では尾形光琳の「八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)」の複製などが展示される。また、29日には園内の無量壽寺(むりょうじゅじ)で「在原業平毎歳忌」も営まれる。(新型コロナの感染状況で変更の可能性あり)
 八橋かきつばた園には、業平像とかきつばた歌碑が立地している。業平を追って知立にたどり着いたものの、業平が知立を出発したと聞き、悲観して逢妻川に入水して命を落としたといわれる「杜若姫(かきつひめ)」の供養塔もある。業平は、知立でもプレイボーイの伝説を残してくれているというわけだ。

 <あらすじ>在原業平を思わせる人物を主人公にした歌物語。成年から死に至るまで、恋愛を中心にたどる。

 <作者未詳>10世紀ごろ最初の収集者がまとめ、筆写の時期に合わせて書き加えなどが行われたとされている。

全文1001文字

記事をもっと読むには・・・

中部経済新聞 記事閲覧サービスのご案内
メールマガジンはこちら
チカマチラウンジ昼呑み天国

2021年4月24日の主要記事

ご意見・ニュース提供
新聞広告出稿
M&Aキャピタルパートナーズ
防犯カメラ買うなら塚本無線
オートモーティブワールド

全国経済ニュース速報

会社概要メニュー

誰も知らない!超B級ビジネス
アラジンオフィス
チカマチラウンジ昼呑み天国

出版物のご紹介 一覧へ

中経企業年鑑登録

イベント情報一覧へ

2021年10月22日(金)~10月23日(土)
あいちの農林水産フェア

Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
展示ホールA(SDGs AICHI EXPO会場内)
主催:あいちの農林水産フェア実行委員会

県内外の皆さんに全国有数の産出額・生産量を誇る愛知の農林水産業をご紹介。JA愛知グループとチカマチラウンジがコラボして、県産農林水産物等をふんだんに使用した「地産地消弁当」を開発しました。

冬山フェスタ

2021年12月18日(土)~19日(日)
第2回 冬山フェスタ

初心者歓迎!冬山登山入門イベント!

ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
主催:冬山フェスタ実行委員会(構成=全国「山の日」協議会、中部経済新聞社)

夏山フェスタでの多くのご要望にお応えして冬山初心者のための入門イベント「冬山フェスタ」を開催します!

2022年4月8日(金)~10日(日)
第1回 名古屋モーターサイクルショー

Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
愛知県常滑市セントレア5丁目
主催:名古屋モーターサイクルショー実行委員会

新たな生活様式でバイクに注目が集まる今、中部地区で初のモーターサイクルショーを開催!最新モデル大試乗会、著名人のトークショー、各種デモンストレーション企画等も併催予定

2022年5月26日(木)~27日(金)
第51回 建築総合展NAGOYA

ウインクあいち 7F・8F展示場
主催:公益社団法人愛知建築士会・中部経済新聞社

建築関連産業の課題解決と技術発展の一助とするため、製品・技術・サービスを一堂に集め、ビジネスと情報交流の促進を目的に1971年の秋より開催されている中部地区唯一の建築関連専門展示会です。