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[中部圏特集] 中部圏、将来の飛躍へ着々 22年秋開業目指すジブリパーク 中部空港の2本目滑走路計画前進 スタートアップ支援拠点整備進む 

中部圏、将来の飛躍へ着々
中部経済は緩やかに持ち直している(名古屋駅周辺)
中部経済は緩やかに持ち直している(名古屋駅周辺)

新型コロナウイルスの影響が長引くなか、中部経済の景況は緩やかに改善している。屋台骨を支える自動車産業では、トヨタ自動車やグループの業績が回復した。コロナの収束時期は見通せないが、今年に入り、中部国際空港(常滑市)の2本目滑走路の実現が前進するなど、明るい材料もある。さらに2022年度の開業を予定するジブリパークや、24年に開設する国内最大級のスタートアップ支援拠点など、将来の飛躍に向けたプロジェクトも着々と進んでいる。

中部経済産業局は3月、管内5県(愛知、岐阜、三重、富山、石川)の総合経済動向を発表した。総括判断は「緩やかに持ち直している」とした。4カ月連続だ。

生産は、主力の輸送機械で自動車部品が高水準に推移するほか、生産用機械も金属工作機械を中心に持ち直しの動きがみられた。個人消費は、4カ月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。スーパーやドラッグストアの販売が伸びている。

心強いのが、中部経済をけん引する自動車産業の回復だ。トヨタ自動車は今年2月、21年3月期の連結営業利益を従来予想の1兆3千億円から2兆円に上方修正した。今期の上方修正は2度目だ。米中などで販売が拡大したほか、サプライヤーと一体になった原価低減効果が寄与した。

トヨタグループ主要8社も回復傾向にある。2月に発表した20年4~12月期の連結決算は7社が営業黒字を確保した。主要取引先のトヨタ向けの受注回復に加え、体質改善を進めた結果だ。

2本目滑走路の実現に前進した中部国際空港(常滑市)

2本目滑走路の実現に前進した中部国際空港(常滑市)

コロナの収束時期は見通せないが、中部経済にとって明るい話題もある。

今年1月、中部空港の2本目滑走路計画の埋め立てを巡り、国土交通省中部地方整備局と愛知、三重両県の漁業者が補償交渉で合意した。

コロナ収束後を見据えた訪日客の受け入れ拡大や、現在の滑走路が使えない場合の代替機能など、地元政財界からの期待も大きい。

3月下旬には、東海3県と名古屋市、経済団体の関係者らが、国土交通省の大西英男副大臣とオンラインで会談し、2本目滑走路の早期実現を要望した。

中部地方に世界から人を呼び込む大型プロジェクトも着々と進んでいる。

愛知県は昨年夏、2022年秋の開業を目指すジブリパークの本体工事に着手した。ジブリパークは愛・地球博記念公園(長久手市)に整備する、スタジオジブリの世界観を表現する公園施設だ。

また、2024年には国内最大級のスタートアップ支援拠点「ステーションAi(エーアイ)」を開設する計画を持つ。今年4月1日には先行展開する拠点「プレ・ステーションAi(エーアイ)」を開設した。本格稼働まで切れ目のない支援を強化する狙いで、資金調達の相談機能などを充実させた。

愛知県の大村秀章知事は、「ジブリパークとスタートアップの拠点をセットにして、世界中から人を呼び込みたい。これにより、新たな産業や事業、技術、イノベーションの創出を目指す。その先にはアジア競技大会やリニア中央新幹線の開業なども控える。こうしたビッグプロジェクトに向けた準備も着実に進めたい」と意気込む。

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