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[取材ノート] 新生アイシン誕生を前に   刈谷

中部経済新聞の記者が取材現場で感じたこと考えたことをざっくばらんに語ります
中部経済新聞の記者が取材現場で感じたこと考えたことをざっくばらんに語ります

トヨタ自動車がくしゃみをすると愛知県が風邪をひくなどと、その影響力の大きさが形容されることがある。グループ各社が立地する西三河地域の場合、それが変革期を生き抜くグループ再編でも影響は多方面に及ぶのだと、このたびのアイシン精機によるアイシン・エィ・ダブリュ(AW)の経営統合で思い知らされた。

ある中小企業ではアイシンAW向けの仕事が激減し、直近の売上高が前の期に比べ半減した。アイシンAW本社が立地する安城市では、部品メーカーの新工場計画が宙に浮いた土地がある。

ある商工会議所では、ISO9001認証取得のためのセミナーを数年ぶりに開催することを決めた。会議所職員は「会員からニーズがあったため」とするが、経営統合により品質マネジメントシステム対応に迫られる中小製造業があるようだ。

先週は、4月1日に発足する新会社アイシンのトップ人事が発表された。新生アイシンで電動化や自動運転など次世代技術への対応を進めると、本紙は報じている。自動車業界の大変革期は、自動車で発展してきた地域も揺らす。痛みを受け入れ、どう前に進むのか。覚悟がいる春である。

■松田 理恵子(まつだ・りえこ)
刈谷支局で碧海5市と西尾市を担当。話題の内閣広報官が「飲み会を断らない」との処世術を披露していたことに怒りを覚えた。自分も断らないのに出世しないからではない。男女関係なく語る時間をゆがめられた気がするからだ。

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