[取材ノート] 時代切り開く企業、見てみたい / 尾張支社
2020年に始まった新型コロナウイルス感染拡大は一向に収束の兆しが見えない。一部の企業を除き、多くの企業は苦戦が続く。一方、「働き方改革」が盛んに言われる中、コロナ禍により在宅ワークや出張自粛によりビデオ会議システムの活用などが広がり、交通費や交際費が大幅に減少した企業も多い。
新常態(ニューノーマル)時代を迎えた中、多くの企業は働き方や社内外の人間関係構築のあり方などを模索しているが、「生産性を高める大きな転機」と捉えることもできる。
松久久也著「ワークスタイル・ルネッサンスがはじまる」には、「大きな出来事が起こったとき、社会は以前の状態に戻らない」とある。同著によると、1973年の第1次石油危機により日本の高度成長は終わったという。90年代のバブル崩壊で土地神話は終息。金融・証券業界では再編が起こった。
取材先では「コロナ前の状態には、もう戻らない」と覚悟を決め、オンライン商談会や宅配に乗り出す企業もある。21年は、新しいことに挑み、時代を切り開く企業を見てみたい。
■倉科 信吾(くらしな・しんご)
尾張支社勤務。9年ぶりの勤務地で尾張一宮駅前ビル、一宮市役所、一宮商工会議所、稲沢商工会議所の近代的な建物を見て、隔世の感を覚えた。
全文520文字