[取材ノート] 駅南再開発の効果に期待 多治見
10月1日付の人事異動で記者生活2度目の東濃支局長を拝命した。最初の東濃支局長赴任は1998年10月。当時は38歳。この時は関市の中濃支局長も兼務し、中濃・東濃の広いエリアを若さに任せて走り回っていた。あれから約20年。当時の記憶をたどりながら日々の取材活動に取り組んでいる。
20年の歳月は長い。東濃各地の街の風景はさまざまに変化している。なかでも目を見張ったのが、多治見市の玄関口であるJR中央線・多治見駅の周辺開発だ。駅南ではコロナ拡大の中で、大型複合施設の再開発プロジェクトが着々と進められている。
プロジェクトでは、地上29階建てのタワーマンション、14階建てのホテル、3階建ての商業施設、5階建てのパーキング施設が建設される。駅とは歩行者用デッキでつなぐ計画だ。現在は建設地の造成工事が進んでおり、完成オープンは2022年秋の予定。市の玄関口にふさわしい新しいランドマークが誕生する。
駅南再開発により、駅周辺に新たなにぎわいが創出される。市民は、そのにぎわいを商店街や市街地に波及させることを求めているはずだ。駅南再開発を起爆剤にした広域の活性化に向けて、多治見市と経済界の次の一手が注目される。
■堀田 義博(ほった・よしひろ)
岐阜県東濃地域を担当。新型コロナ拡大は美濃焼産地にも深刻な影響を与えている。ウィズコロナ時代の焼き物ビジネスはどう変わるのか。次代に向けた変革を取材していく。