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2020年年末回顧 北勢地域 キオクシアが新工場建設へ 桑名駅の東西つなぐ自由通路が供用開始

地元経済活性化に期待がかかるキオクシア四日市工場
地元経済活性化に期待がかかるキオクシア四日市工場

 新型コロナウイルス禍で暗い話題が多い中、北勢地域では将来の地域経済活性化が期待できる出来事が相次いだ。
 最大の話題は、半導体大手のキオクシア(旧東芝メモリ)が10月、四日市工場(四日市市)の新工場建設を発表したことだ。スマートフォンなどの電子機器の記録媒体「フラッシュメモリー」を製造し、設備投資額は1兆円程度となる見通し。建屋の面積は約4万平方メートルで、同社としては最大規模。2021年春から建設し、1期分(約2万平方メートル)は22年春の完成を予定している。
 発表を受けて、地元からは喜びの声があがった。三重県の鈴木英敬知事は会見で「念願の建設。相当数の雇用が生み出されるのでは」と話した。
 半導体メーカー向けに特殊ガス・薬液供給や配管施工、製造装置のメンテナンスを手掛けるジャパンマテリアル(本社三重県菰野町)の田中久男社長は「(キオクシアが)世界ナンバーワンを目指す礎石となる」と期待を寄せた。
 同社は、キオクシア新工場建設に伴う半導体製造装置のメンテナンス需要増に対応するため、本社工場隣に新工場建設を決めた。エンジニアも250人規模で増員する考えだ。
 キオクシアに技術系社員を派遣しているファーストステップ(本社四日市市)の松本圭介社長は「北勢地域の景気回復に期待が高まる」と話している。
 新工場の建設、稼働により、新型コロナ禍で苦しんでいる地元の交通、宿泊、飲食関連事業者の回復も期待できる。
 今年は、四日市市や桑名市で、駅周辺の整備にも動きが見られた。
 四日市市では6月、近鉄四日市駅東側のバスターミナル整備計画が国土交通省の「バスタプロジェクト」の候補地として選ばれ、検討部会が動き出した。現在、3カ所に分散しているバス乗降場を集約し、機能強化を狙う。官民が連携し、具体化に向けて検討が進んでいる。
 桑名市の桑名駅では8月、駅東西をつなぐ自由通路と橋上駅舎が完成、供用を開始した。通路から直接、JR、近鉄、養老鉄道の改札口に入ることができ、大幅に利便性が高まった。
 9月に発表された基準地価では、県内の上昇率1位が住宅地、商業地ともに桑名市内の調査地点だった。桑名駅の整備事業が影響したと見られている。(四日市・片桐芳樹)

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