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企業立地特集

コロナ拡大、景気回復に冷や水 愛知県・「3連休は厳重警戒を」 ホテル・遠方からキャンセルも 製造業・可能な限り在宅勤務で

感染症対策を強化している名古屋市内のホテル
感染症対策を強化している名古屋市内のホテル
 新型コロナウイルス感染が国内で再拡大する中、愛知県が独自の警戒レベルを引き上げるなど、警戒ムードが一気に高まってきた。国は観光支援策「Go To トラベル」や外食需要喚起策「Go To イート」で需要のてこ入れに躍起だが、感染の広がりでキャンセルが出始め、年末の書き入れ時を前に腰折れが懸念される。中部の企業や自治体関係者は感染拡大防止と経済再開のはざまで難しいかじ取りを迫られている。

 「大変厳しい状況だ」―。愛知県の大村秀章知事は19日の臨時会見で危機感をあらわにし、警戒状況を示す県独自の4段階指標を上から2番目の「厳重警戒」に引き上げた。
 20日も県内の感染者数は2日間連続で200人を突破。事業者には業種別の感染拡大予防ガイドラインなどを順守し、感染防止対策の徹底を求めた。大村知事は「これから3連休に入る。県民、事業者の皆さまには、厳重警戒ということでいま一度、気を引き締めていただきたい」と呼び掛けた。
影響じわり
 GoToトラベルでにぎわいを取り戻しつつある観光地からは、懸念する声が聞かれる。
 三重県の伊勢神宮では、8月に前年同月比4割に満たなかった参拝者数(内外宮の合計)は9月に約6割、東京がGoTo対象となった10月は7割近くまで回復していた。しかし、全国で感染者数が増加したことでじわり影響が出始めている。伊勢市観光振興課の担当者は11月の参拝者数について「感染者数の増加と重なり、回復が少し鈍ってきた」とこぼす。
 伊勢志摩地域のホテル担当者も「予約のペースが鈍化し、遠方のお客さまのキャンセルも出始めた。今までの回復傾向に陰りが見え始めた」と指摘。初もうでシーズンに向けて神経を尖らせる。
 安心・安全な観光を徹底するため、バス旅行を手がける名阪近鉄旅行(本社名古屋市)はこのほど、車内での飲酒や食事を禁止した。日本旅行業協会から要請を踏まえた措置。ツアーは徐々にキャンセルが出てきており、新規予約の入りが鈍っているという。安全対策やツアー決行に関する問い合わせが増えていることから、きめ細かい対応をさらに徹底する構えだ。
求められる対応力
 ホテル事業者のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(名古屋市中区)は家族層に若干キャンセルが出たが、夏の緊急事態宣言時に比べるとキャンセル率は低いという。消毒液の設置場所を増やすなど対策を強化中で、引き続き、レストランに仕切りやアクリル板を増やしたり、客室にオゾン除菌器を設置することも検討している。
 年末年始にかけて書き入れ時を迎える飲食業界。浜木綿(名古屋市)は、「現時点で来店客が減った感じはないが、正月のキャンセルがぽつぽつと出ている。4月のような営業時間短縮などが要請されると非常に困る」と行政サイドの動きにも目を凝らす。
 飲食各社からは「現在でも最大限の感染対策を徹底しているため、”第3波”で改めて行う策は無い」という意見が圧倒的。焼き肉店「焼肉きんぐ」などを運営する物語コーポレーション(本社豊橋市)は客足が戻る中、店舗でクラスターが発生しないように店内の空気を小まめに入れ替え、スタッフルームにはアクリル板を設置。今後は自動で手洗いや検温できる環境を整える。加藤央之社長は「この(21日からの)3連休は感染対策をより徹底する」と足元を見据える。
 製造業はこれまで進めてきた不要不急の出張抑制など、従来措置を継続している企業が多い。一方で日本ガイシ(本社名古屋市)はこれまで部門ごとに判断してきた在宅勤務を20日から会社命令で可能な限り推進するように段階を引き上げた。情報感度を高め、企業個々に臨機応変な対応が求められそうだ。

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