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企業立地特集

[中部圏特集・港運] 日本一の総取扱貨物量を誇る名古屋港 国際競争力さらに向上へ  ふ頭やガントリークレーンの整備進む

中部圏、ニューノーマル時代へ
日本の産業や暮らしを支える名古屋港
日本の産業や暮らしを支える名古屋港

 中部・日本の産業や暮らしを支える名古屋港は、世界約170の国と地域を結ぶ国際貿易港だ。総取扱貨物量、輸出入金額を合計した貿易額はともに日本一を誇る。コンテナ貨物をはじめ、バルク(ばら積み)貨物、完成車をバランスよく取り扱っているのが特長。日本のものづくりを支える国際競争力の向上の整備も進む。

■日本最大規模


開港は1907(明治40)年。名古屋市のほぼ3分の1に匹敵する広さで、臨港地区は東京港と横浜港を合わせた面積より広大で、日本最大規模だ。

2019年の総取扱貨物量は前年比1・1%減の1億9443万トンと、18年連続の日本一を誇る。主な輸出貨物は、完成車と自動車部品で、輸出量全体の7割弱を占める。完成自動車の輸出台数は約144万台、41年連続日本一だ。一方、輸入はLNG(液化天然ガス)、鉄鉱石、原油、石炭などが大きなウエートを占める。外貿コンテナの取り扱い個数は約265万TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分)。

一方、総取扱貨物量の約7割を占める外国貿易の貿易額(19年)は17兆3916億円。輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字額は7兆2219億円。日本一は1998年から22年連続。

輸出先は中国、米国、アラブ首長国連邦などとの取引が大きい。輸入はオーストラリア、中国、カタールなどだ。

■ふ頭再編


同港の金城ふ頭(名古屋市港区)では、水深12メートルの岸壁整備、輸出用自動車を一時保管するためのモータープールの拡張工事など改良工事が行われている。自動車運搬船の大型化、完成車の輸出需要の増加に対応するのが狙い。既存設備を有効活用したふ頭再編を実施。分散している自動車取扱機能を集約することで、自動車の効率的な海上輸送を実現、国際競争力の維持・強化を図る。21年度に完成する見通し。

コンテナの積み下ろしに使う「ガントリークレーン」の更新も行われている。飛島ふ頭南コンテナターミナル(愛知県飛島村)は1基が更新された。また、NCBコンテナターミナル(同)でも22年度までに2基を更新する計画だ。老朽化やコンテナ船の大型化に対応することで、より効率的な荷役作業につなげる。

新型コロナウイルスの感染拡大は名古屋港の貿易を直撃し、大きく取り扱いが落ち込んだ。足元では自動車メーカーが国内の生産水準を戻していることから、輸出が回復基調にある。名古屋税関が発表した8月の管内貿易概況によれば、完成車の米国向け輸出は前年並みまで回復。明るい兆しがみえている。

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